S兄とMakoの3人で金曜日から三日をかけて東北の飯豊山(いいでさん)を登りに行って来ました。
あんまり登るまで知らなかった飯豊山。
最初はなんて読むのかもあんまり分からなかったけど、実際に行ってみたら、とびきり最高の山旅になりました。
日帰りでも登る人はいるようですが、かっなりのロングコースなので、一泊以上がオススメです。
他のルートは分かりませんが、今回僕らが通ったルートは、ほとんど人の手が入ってなくて、アルプスや八ヶ岳のような階段は一切なく、危険箇所のロープやあと●kmの標識なども本当に必要最低限しかありません。
整備されて歩きやすい道になれた人は、歩くのにちょっと苦戦すると思います。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:昭文社「山と高原地図 飯豊山 2015」
のんびりと弥平四郎(やへいしろう)の登山口から飯豊山を目指します。
途中に避難小屋が何個もあるので、体力とペース次第で最適の小屋に泊めさせてもらいます。
都内大泉ICに4時前に入ったのに、飯豊山の弥平四郎登山口に到着したのは9時前と、車で5時間近くかかりました。
飯豊山 弥平四郎登山口の駐車場の場所をGoogleMAPで確認する
最後は舗装されていない道を30分ほどきました。この日は金曜日のためか5台ほど車が止まっていました。
メインの登山口は弥平四郎より東側の川入登山口用のようです。
ザックがパンパンの3人。やっぱりザックはパンパンのほうがかっこいい!
避難小屋に泊まるので、テントは持っていません。僕は40Lにつめて13kgほど、S兄は食料や衣類満載で20kg弱だったようです。。。
途中で雪渓があるのでピッケルと軽アイゼンをもって登ります。
登山届けは必ず提出してください。
登りは緑の新ルート、帰りは青の新長坂ルートを歩きます。
いきなり急坂を登っていきます。二泊分の食料や衣類が入っていて荷物が重いので、一歩一歩慎重に登っていきます。
右に続く稜線の先の先まで行きます。遠いぜ!
虫が半端ないので、今回も養蜂所のおじさんに変身しました。
稜線まで登るとかわいらしい花が随所に咲いていました。
道はどこまでも続いていきます。荷物が重いので、みんな疲れました。
咲き誇る高山植物コレクションその1。
駐車場から4時間ほどで三国岳避難小屋に到着。避難小屋というかキレイで立派で、完全に山小屋です。
ここの管理人さんがすごく良いお父さんで、色々と話を聞かせてもらいました。
このあいだ熊を見たんだよ!とお父さんが言っていたら・・・
S兄が下のほうを歩いている小熊を発見!管理人のお父さんを含め、全員で大興奮(笑)
もうひとつ先の避難小屋「切合小屋(きりあわせごや)」が初日の宿泊予定地なので、頑張ってもう2時間進みます。
切合小屋は中央の雲の中の山の向こう。遠いぜ(笑)!
今回唯一のはしごポイント。慎重に登っていきます。
高度を上げていくとガスが出てきました。稜線が幻想的。
切合小屋の手前で大きな雪渓がありました。
ここでルートを間違えて大回りして、雪渓で苦しむというハプニングが(笑)
三国小屋から2時間半ほどで切合小屋に到着!
最大100人泊まれる避難小屋で、ここもまさに山小屋です。 宿泊費は2500円、ここでは料理も提供してもらえます。
ここの管理人のお父さんもめちゃくちゃ良い人だった。親切だし、色々と教えてくれたり、話しかけてくれて、本当に最高でした!
この日は宿泊が6人だけなので、のびのびと過ごすことができました。むちゃキレイです。
テント泊などの僕が必ず買うご飯はコレ!いちいち火をおこす必要もなく、すぐに食べられるし、おいしいし、安いし最高です。
ぜひオススメです。かぼちゃと明太子ポテトサラダは、このシリーズの双璧をなすうまさ!
外に出てのんびりしてたら天気が回復してきました。飯豊山の山頂は右のガスの向こう。
夕日なのにASAHIを飲んでアピールするS兄(笑)
ガスがもくもくでてきて、うっすらブロッケン現象現る。
夕日が見たいのに、時間が経つにつれてガスが出てきました。
左下は、虫に襲われながらものんびりと読書をしているMako。
このあと完全にガスに包まれたので、諦めて小屋でゴロゴロしていると・・・
奇跡の夕日きたー!!! 言葉にならない美しさ。
右奥に飯豊山の山頂(正確には本山小屋部分)がみえました!
素敵な夕日が見れて大満足のまま、この日は8時前には眠ってしまいました。
翌朝5時。あいにくの雨で二日目スタートですが、雲は高く、飯豊山の山頂が見えています。
手前の山の、あの雪渓を中腹から一番上まで登ります。
NEWウェアな私。
寝袋などの不要な荷物は、山小屋にデポさせて頂きました。
管理人のお父さんにデポさせてもらえるか聞いたら、満面の笑顔で「いいですよ」と言ってくれました。やっぱり優しい!
歩き出すと雨と風が強まってきました。
切合小屋をでると長い雪渓箇所を登ります。けっこう長くて疲れました。
咲き誇る高山植物コレクションその2。
雨は止みましたが、ガスはもくもく、風はビュービューです。
どんどんガスが増加していきます。
こりゃ眺望は期待でないな、と諦めて進みます。
切合小屋から2時間20分で本山小屋に到着!ここに神社があります。ココまでくれば山頂まで20分です。
ここの管理人のおじさんも、まさかのめちゃくちゃ良い人で、色々なおもしろい話を聞かせてくれました。
「帰りに寄りなよ!」と言ってくれて、御西小屋まで行って2時間半後くらいに戻ってきたら、お茶をご馳走してくれて、色々な写真をみせてくれました。
この山の管理人のおじさんは例外なく親切でやさしい!それだけで飯豊山が大好きになりました。
神社で参拝したら、飯豊山山頂とその向こうの御西岳&御西小屋を目指して出発。あいかわらずのガス!
本山小屋から10分ほどで飯豊山の山頂に到着!眺望はやっぱり0(笑)!
個人的には百名山41座目となりました。
飯豊山山頂から御西岳の稜線は、お花畑ルートといわれるほど、穏やかで歩きやすく花が咲いているゾーンらしい。
この日も多くの花々が咲いていました。
咲き誇る高山植物コレクションその3。
御西小屋まで行って帰ってくる頃には、すこしずつガスが晴れてきました。
飯豊山山頂と、疲れたねー。っと言っていそうなわたくし。
ガスが晴れて半分マンが出現!
前述の本山小屋でお茶をご馳走になって、下山開始!
切合小屋でお昼を食べて、時間が早いので、さらに先の三国小屋まで下ることにしました。
途中でサルに遭遇!今回の登山は色々な動物に出会うなぁ。
16時前に三国小屋まで戻ってきました。
ガスに隠れているけど御西小屋からぐるっと歩いてきました。かなり頑張ったな。
夕日が見たいけど、かなりの曇り空。山小屋の管理人のお父さんと、「今日は夕日はダメそうですね」なんてノンビリ話をしていたら・・・
空が燃えてきた!
こいこいこいこい・・・!!
来たーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
山小屋の管理人のお父さんと4人で最高の夕日をバックに記念撮影!
この夕日のかなりいい動画を取ったので、下記動画を必ずチェックしてみてください。
翌日は朝の6時ぐらいに三国小屋を出発。
山小屋から30分ほど歩いて振り返ると、管理人のお父さんが手を振ってくれていました。もちろん全員で大きく手を振り返しました!
三時間ほどで駐車場まで戻りました。
三国小屋から弥平四郎へと降りるルートは、北アルプスのバリエーションルート級でした。
最後まで本当に気が抜けない山でした。
初めての飯豊山。
日帰りは難しいし、場所も関東から遠いから、すこしマイナーかもしれませんが、すんごい良い山でした。
また絶対にきたい!そう思う山でした。
山小屋の管理人の父さん達が全員良い人で、本当に心がほっこりしました。
雪に閉ざされない6月から10月頭くらいまでがシーズンとのことなので、ぜひぜひ登ってみてください。僕は来年も違うルートでまた行きたい!
今回も楽曲を使ったので広告が入りますがご了承下さい。