車では行くことができず、山奥まで歩いていかなければ入れない秘湯、那須岳の三斗小屋温泉。
そんな秘湯の宿を求めて、我らが登山隊の88年生まれ4人のカルテットと5人で那須岳に行ってきました。
山小屋の人が予約したときに「ワカンを持ってきて」っと言っていたようなので念のためにワカンを持って行きます。
寒さもいってもマイナス数度なので、そこまで防寒対策はせずに、いつもどおりな感じです。温泉セットだけ持っていきます。
地図:昭文社「山と高原地図12 那須・塩原」
一番上の駐車場に停めて、ロープウェイは使わずに茶臼岳と朝日岳、三本槍岳を目指します。
前回一人できたときは荒天で茶臼岳しか登れなかったので、今回は3座登りたかったんですが、諸事情により三本槍岳は今回も登れませんでした。理由はのちほど。
那須岳の駐車場の場所をGoogle MAPで見る
ロープウェイの上のほうにある県営の駐車場に到着。むちゃくちゃ晴れています。ノンビリと11時に入山。
ちょっと登ったところに登山センターがあるので、そこに 登山届けのカードとポストがあるので、必ず記載をお願いします。
最初の10分だけ雪が残っています。アイゼンや軽アイゼンがなくても問題なく登れるレベルでした。
一ヶ月前くらいのスッカン沢以来の88年生まれ4人のカルテットです。先頭はおなじみラブピンク。
風がビュービュー吹く中、峰の茶屋に到着。ここまでは余裕でこれます。
ちょっと休憩したらまずは茶臼岳を目指します。
星空と朝日の撮影を楽しみにしていたMakoは三脚も担いできました。
稜線は風の通り道で半端ない強風が吹いていて体をもっていかれます。
写真はかわいい山ガール隊員Mちゃん。MちゃんとMakoはどっちも今年始めの金時山大人数ツアーからのメンバーです。
雪などはほぼなし!火山特有の岩岩した道を進んでいきます。
駐車場から1時間半ほどで早々に一つ目の目的地、茶臼岳山頂に到着。
今回も私は浮かれサングラス。私だけじゃなくて全員浮かれてます(笑)
峰の茶屋まで戻って、次は朝日岳へ。朝日岳に行くには長いトラバースが2箇所あります。特に写真の2本目はかなり長いです。
慎重にトラバースを進むメンバー。万が一滑ったら100m以上は滑り落ちるので、かなり怖いです。
雪渓のトラバースを越えてしまえば雪はなく岩岩ゾーンです。
後ろにはさっき登った茶臼岳が見えます。斜めに走る登山路もはっきり分かります。
峰の茶屋から1時間弱で朝日岳の山頂への分岐に尽きます。
山頂の表札が見えます。あとちょっと!
朝日岳山頂に到着!相変わらずみんな浮かれています。
できていると言われている、わたくしとマコの2ショット。
朝日岳からあまり人が通っていない隠居倉経由で三斗小屋温泉の大黒屋を目指します。
人があまり通っていないので、かなり雪が残っています。
急坂を登ってくるMちゃん。
後ろの中央の高い山が、さっきまでいた朝日岳です。けっこうぐるっと歩いてきました。
ズボズボに溶けかかっている雪ゾーンをかなり下ります。右側の尾根の右下まで下っていきます。
急な斜面で溶けかかった雪でずるずる滑って、けっこうみんな尻餅をつきました。
目の前に温泉の湯気がもくもく。近づこうとして雪を踏み抜いている私。
森の中をすすんでいると突然けっこう大きな建物が!こんなとこにあるんかい!っとびっくり。本当に秘湯といった感じ。(鳥居の向こうに温泉やどの建物が見えます。)
テンション上がるー!っと、正面に見える鳥居をくぐって、トレースどおりに進んでいったら、突然右側に湯気が。
ん、なんだろうと思ってみたら、人が10人くらい。
ん、なんだろうと思ったら、まさかの女湯(笑)
母親世代のおばちゃんたちに「きゃ!」「やだー」っと言れる。一気にめっっっちゃくちゃテンションが落ちました(笑)
ま、そんな歴史的悲劇を乗り越えて、無事に大黒屋に到着。
温泉もあって、食事も部屋で食べるスタイルで山小屋ではなく、完全に温泉宿でした。
みんな少しお酒を飲んで絶好調に盛り上がって夜は更けていきました。 おじさんの僕は一人さっさと寝ました(笑)
二日目は、全員で朝日岳で朝日を見るために、ここまできたルートを逆に戻る、って予定でした。
しかし女性陣から、通ってきた隠居倉のルートを暗闇で通るのは怖いし、あの雪渓のトラバースをもう通りたくないから朝日を見に行くのはお留守番する、という提案が。
全員で検討した結果、女性陣は朝日はお留守番、男性陣はより安全なルートを取って茶臼岳で朝日を見て宿まで戻ってくるに変更としました。
三本槍岳は今回もお預けとなりましたが、僕らの行動規準は安全登山が最優先なので、「怖いから行きたくない!」っとはっきり言ってくれるメンバーに感謝しなきゃの出来事でした。
翌朝3時。しっかりもののMakoに起こされて、男性陣3人で朝日を見るために行動開始。
昨日とは違い、雪が硬くしまっているのでアイゼンを装着して進みます。
ヘッドライトの明かりを頼りに進み、1時間弱で稜線の峰の茶屋にたどり着きました。
ちょっと雲が出ていましたが、雲の間から見事な朝日が昇ってきました!太陽でかーーー!
ひゃっほーーーーーい!な三人。
満足の朝日が見れたので、宿まで戻って朝ごはんと温泉に入ります。
温泉が貸切だったので、Makoに撮って貰いました(笑)
お湯につかるだけのタイプですが、かなり良いお湯でした。
朝ごはんも食べてお風呂にも入って、女性陣と一緒に再度峰の茶屋経由で下山します。
二日目も良い天気です。
4時間前に登った急坂を再び登ります(笑) さすがに少し疲れました。
茶臼岳をバックにはしゃぐラブピンク。
この後、のんびりと下山しました。
あまりの天気のよさで、風の吹かない樹林帯はTシャツでも良いくらいの暑さでした。
汗をかいたので、下山後にまた温泉に入って、道の駅でとちおとめを買って帰りました。
茶臼岳、朝日岳に登るんでしたら、軽アイゼンはなくても問題ないと思います。三斗小屋温泉のほうに行くならアイゼンは必須です。
秘湯の宿はなかなか良かったです。こんなところでよく営業できているなぁ、と驚きました。興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください。テントも可能みたいです!
今回も楽曲を使ったので広告が入りますがご了承下さい。
三斗小屋温泉 大黒屋HP
那須岳の天気 ←風速も分かります!