2013年、まだ無謀な登山をしていた頃、残雪期に日帰りで中房温泉から大天井岳まで行こう!って突撃して、滑落しかけ、死にそうになりました。
その大天井岳に、そのルートで、それぶりに行ってきました!
他の方にはふーんって感じでしょうが、私としてはものすごーーーく意味のあるルートとお山です。
それ以来無謀な登山は一切しなくなり、第二の山人生を歩んできました。なので今回は安全第一!のんびりとテント泊で行ってきました!
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地(登山地図 | マップル)
今回は日程を固定せず、梅雨の晴れ間に山に行こう作戦!のため、この日は(事故りそうになったあの日と同じ)1人でやってきました!
中房温泉の駐車場の場所をgoogle MAPで確認する
入り口のところに登山届けがあるので必ずご記入後の入山をお願いします!
燕岳と同じ、おなじみの中房温泉からエントリーします!
登りだすと左右にお花がチラホラと咲いていました。
先が長いので、最初の方はレポートはバンバン進んで、一気に富士見ベンチまで来ました。
この日はいいお天気で、富士見ベンチからはちゃんと富士山が見えました!
向こうに本日の目的地、大天井岳と、テントを張る大天荘(だいてんそう)が見えてきました。
万が一、途中でへたってしまったら、諦めて燕山荘にテントを張る!というのがバックアップのプランです。
(お山にテント泊で登るの、なんだかんだ久しぶりでした!)
テント装備でかなり重いですが、この日はトレーニングも兼ねているので、気合いを入れてガシガシと登りました。
登りだして2時間で合戦小屋に到着!そこそこいいペース!
スイカは時期が早いのか時間が早いのか不明ですが、販売していないようでした。
合戦尾根を登っていると槍ヶ岳も見えてきました!テンション上がるーーー!
なんとかの頭ってひらけたポイントで燕山荘も見えてきました。
ここで「ビストロきっちょむの人?」と、声をかけられ一緒に記念撮影!
Journeyを買ってくれた方だったので、念入りに握手をして、インスタのストーリーにも登場してもらいました(笑) ありがとうございました&お疲れ様でした!
まだちょっとだけ雪は残っていたけど、チェーンスパイクなどはなしでジャンジャン行けます。結局、この山行でチェーンスパイクは使用しませんでした。もうほぼ雪はないです。
結構いいペースで来たので、ここまでで20人ほどを抜いてきました。
燕山荘に着くと黄色いお花がお出迎え。
燕山荘に着いたのでビール!
は我慢して、コーラを買ってグビグビしました。
なんだかんだ久しぶりだね、つばくろ君!
でも今回の目的地は大天井岳なので、つばくろ君は素通りでした。
コーラを飲んで英気を養ったら、いざ大天井岳を目指します!
燕山荘にテントを張らずにすみそうです。
大天井岳の山頂までは気を引き締めて、油断せずに進みます。
大天井岳まではなんでもない道なんですが、やはり6年まえに死ぬほど怖い思いをしているので、歩いている時もその恐怖のトラウマで、若干ビビっていました。
さっきの黄色い花と槍ヶ岳。
燕山荘から大天井岳までは6.8kmなり。
燕山荘→今夜泊まる大天荘まででコースタイムで3時間40分と結構遠いです!
途中で抜かされた男性が大下りの頭で絵になるポーズで立っていたので、すかさず激写!
この日は1人だったのでモデルがいなくて困っていたので助かりました(笑)
(ちなみに盗撮した旨を山小屋で会った時に伝え、写真を差し上げて、サイトで使う許可をいただきました)
大下りの頭。大天井岳はまだまだ遠いです。
そこそこ疲れてきたけど頑張るぞ!
大天井岳への道はずっとこんな感じ。
歩きやすいんですが、矢印やマークがほぼないので、ちょいちょいルートがわかりづらい部分もあるので、慎重にルートファインディングしてください。
大天井岳が近ずいてくると、山頂へのルートがよくわかります。
あの雪渓のトラバースが怖いなぁ。
矢印のところが6年まえに事故りそうになった場所です。
いよいよ大天井岳の直下に到着。
ここから大天荘までが勝負です!集中だ俺!
雪がないので事故りそうになった箇所を難なく通過し、大天荘方面へ!
ここから大天荘までは、お初の領域です!
振り向くと歩いてきた尾根道がずっと続いています。
いよいよ、大天荘まで500m!!
かなり疲れてましたが、バテるほどではないので、ちょいちょい休みながらゆっくり進みました。
最後の登りがかなりきつい!けど大天荘まであと少しだ!
下から見えた雪渓部分。山小屋の方が歩きやすいようにステップを切ってくれてありました!
心の底から感謝! でも滑ったら大事故なので、慎重に進みました。
そのさきにもう1つ雪渓があって、そこを通過したら、ついに大天荘の建物が見えた!!!!
事故りそうになって死ぬほど怖かったルートで、無事に大天荘までたどり着くことができました!
こんなにじわっと嬉しかったのは本当に久しぶりでした!
あぁついにたどり着けたぁ。。。。涙
感動しつつも、まずはテントの受付を済ませて(1000円)テン場へ。
って、なんだこのテン場!!とんでもなく最高の景色!!!!!
これまでそこそこテン場に泊まっていますが、私史上もっともナイスビューのテン場でした!
一番乗りだったので、一番良いところをゲットーーーー!!!
正確には常念の方からちょい先に着いてた男性がいたんですが、その方がランチを食べようとしてたので、私が一番最初に受付&場所取りをしちゃいました(笑) 土壇場で追い越しして、なんかすいません(笑)!
テントの中から穂高岳と槍ヶ岳。最高すぎるーーー!
頑張って担ぎ上げてきたビールとおつまみを、残雪で急速冷蔵開始!
グッズもいろいろあったので、先ほどの雪渓のステップのお礼も兼ねて手ぬぐいを2種類購入しました!
ランチ時間が13:45までだったので、できたらそれまでに着きたい!って思っていましたが、結果12時には着いたのでランチを注文することができました。
じゃじゃーーーーっっん!!!
山の上で何と何とナンとチキンカレーきたーーーー!!!
インディアンランチ1500円なり。大変おいしゅーございました。
持ってきたハイネケンをグビグビーーーー!!!って飲んだら、一本でふわっと酔いました(笑)
テント用のお手洗いもかなり綺麗でした。
ここ最高だわぁ。
右奥が常念岳。もっのすごい半分マン。
この稜線は一昨年歩いたなぁ。こっちはこっちで大変だったなぁ。
大天井岳と・・・野口五郎岳かな、多分。
ちなみに私の黄色いモンベルテントわかりますか?一番良いところに設営してあります!
大天井岳には一昨年登っているから、ピークはそんなに関心なかったんだけど、行かないわけにはいかないので、ちょい酔った足で山頂まできました(笑)
良い子はマネしないでね!
歩いてきた燕山荘方面の稜線も雲がすごい!
こりゃ常念岳→燕岳の尾根から東は全部曇りだな。。
2度目の大天井岳の山頂きたー!
山頂もうれしいけど、前回死にかけたルートで大天荘まで無事にたどり着けたのが本当に嬉しかったです!
まだ時間が早いので、テン場に戻ってきて、もう一本をプシュッ!テントに入って穂高岳を眺めながらウトウト。
2時間くらい寝たら、ふらっとまた山頂に。ちょっと雲が増えてきたなぁ、って思っていたら、
穂高岳から槍ヶ岳までが全て雲に飲み込まれた!
さらにこっちにも雲が!こりゃ夕焼けダメかなぁ。
テン場まで戻るのも面倒だったので、ずーーと山頂にいたんですが、その間に待っていた人が2人、夕焼けを諦めて去って行ってしまいました。
俺も戻ろうかなぁ、って思っていたら!!
おお!槍が出てきた!!!
2時間くらいまった甲斐があったぜぇ。
ちょっとずつ太陽の光も色づいてきました。
常念岳の方も雲がほぼ取れた!
光の線の向こうに槍ヶ岳。
高い雲があったらもっと綺麗に燃えたんだろうけど、まぁ。良しとしよか。
結局夕焼けを4人くらいで見ました。みんなあんまり興味ないのかな。
太陽が沈んだ稜線を見つめる女性。背中借りてすいません(笑)!
千両役者のやり君は、やっぱりかっこいいなぁ。
東の空がいやらしい色に。
戻ってきたら大天荘も明かりがついて良い感じ。
最高すぎるテン場。
テン場に戻ってきても、ずっと槍ヶ岳と穂高岳を眺めていました。
夜はサクッとソーセージなどを焼いて済ませました。
今回は飛行機の遠征用にゲットした、入手が容易な家庭用のガス缶で使えるクッカーを試しに持ってきてみました。
重心が低いので、料理をするのにもVery Goodでした。
夜中に星空を撮ろうと思ったんですが、寝ていて起きずで撮れずでした(笑)
私、そこまで星空には興味がないようです(笑)
2日目
夏至を過ぎたばかりで日の出が早いので、3時50分に起床して、三度山頂に行きます。
0度近くまで冷え込むのがわかっていたので、冬用の厚手のパンツ+ウルトラライトダウン長袖+ウルトラライトダウンベスト+ソフトシェル+手袋の格好です。
まだまだ北アルプスの山の上は寒いです。
まだ槍ヶ岳/穂高岳は就寝中のご様子。
雲海の向こうに富士山も浮かんでいます。
4時10分。山頂に着く頃には、ちょっとずつ東の空が明るくなってきました。
富士山の方の雲が燃えてきた!
やり君たちも起床して、朝日を今か今かと待っています。
4:28太陽登場!
やり君たちも燃えてきました!
うおーーー!!!思ったよりも激しく燃えてるーーー!!!
最高!のピース!
焼けタイムが終わって、光の雲海タイムに。この雲海の感じも大好きだなぁ。
梅雨の晴れ間に、二日とも最高の天気で、どうもすいません、って感じでした。
のんびりテン場に戻ってきたら、蝶ヶ岳まで行く!って方々は早々に旅立って行かれました。
好みもあると思いますが、やっぱり黄色のモンベル号は山の景色に映えるなぁ。
私は中房温泉まで戻るだけなので、景色をみながらダラダラと片付けをして、
5時40分に出発!
結局この日はテント10張りほどありました。
この稜線の先の燕山荘までのんびり戻ります。
早朝で雪渓がカチカチで怖かったので、ストックを出して慎重に降りました。
振り返ると大天井岳。登りはすごい怖いイメージしかなかったけど、帰りには最高!って気持ちになっていました。
トラウマを無事に克服できたと思います。
コマクサは咲いてなかったなぁ。って思って諦めていたら。。。
こ、これは!
コマクサ疑惑!まだ咲いてないけど(笑)
ラッキーと思っていたら、さらに雷鳥まで!今シーズン初雷鳥ゲットー!
6年前はこのルートで事故る直前!
2年前は常念の方からきたら大天荘はまだ営業前で、初めてこのルートで無事に大天荘まで行けて、大天井岳にも登れて、夕日も朝日もみれて、ほんとーーーに感無量な2日間となりました。
大天荘のテン場の眺望は本当に最高でした!ただ難点は、行くのが結構大変ってことです。(笑)
もし機会があったらぜひ大天荘のテン場に泊まってみてください!眺望最高すぎてぶったまげると思います!
それではみなさん、長いレポートに付き合っていただきありがとうございました!
またお会いしましょう!さようならーー!(写真、わかりづらいですが私が手を振ってます笑)
大天荘HP
【今回の主な登場装備】
スポルティバ3シーズン靴 / 私の防風パンツ厚手(ノース黒) / 私の大きいザック(ミレー) / 薄手のグローブ /モンベル ステラリッジ2人用テント / マット / ガス缶用のクッカー / 網
モデル違いあり
撮影:カメラ Nikon D500 レンズ:16mm-80mm
▶️歴代アイテム一覧
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