久しぶりの平日登山。
当初は谷川岳に行こう!ってなっていたのですが、前日&前々日に季節外れの大雪。この季節の新雪が降った後はリスク高いので、リスクの少ない蓼科山に変更しよう!って朝に話していたら、 那須で雪崩事故。自然は本当に恐ろしい。。。
いつもそのつもりですが、安全第一を再確認して出発!
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:昭文社「山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」
そこまで時間のかかるコースではないので、めちゃくちゃ急いで行く必要もないでしょう。ってことで9時すぎにすずらん峠の女神茶屋の登山口に到着。
本当は9時には入山したかったのですが、今回もまた到着がおくれてしまいました。。。
凍結も少々ありましたがタイヤチェーンはせずにオールシーズンタイヤで来れました。
最近できたっぽいトイレの所に登山届のポストができていたので、登山届を提出して出発!
すずらん峠の駐車場の場所をGoogleMAPで確認する
「じゃぁけんちゃん先頭お願いね」「任せてください!」と言って10秒後、いきなり登山口を通り過ぎてしまうケンジであった。。。笑
このバス停のところから入山します。
先行者が何組かいてくれましたが、それでも結構新雪がズボズボ。
遠くに蓼科山の山頂が見えます。かなり遠い!
新雪に絵を描くケンジ画伯。と、それを真似するY嬢。
出発時の気温は0℃ほど。でも樹林帯を行くので暑い!
私とケンジは顔に雪をつけて冷却。でも周りから見ると異常者・・・
気持ちのいい冬の森の中を進みます。
トレースを外すと膝まで一気に沈みます。
新雪の20cm下には、硬い氷の層ができていて、ここから表層雪崩が起きるのか。。。と3人で納得していました。
快晴でかなりいい天気の中を登っていきます。
蓼科山はぽこっとした富士山や男体山みたいな形の山なので、ひたすら登り続けます。
風もないので汗だくになりつつあった私は、もはやTシャツで途中まで登りました。
ふわふわ雪の状況なのでスノーバスケット付きのストックが有効です。
ピッケルを使う箇所はないと思います。
小休止の時に、雪面の絵をかくケンジ画伯。タイトルは「太陽の地上絵」だそうです。
振り向けば遠くに南アルプスも見ることができます。
地面に穴を開けて「ほら、トンネル!」と遊ぶケンジ。この日はケンジワールド全開!
この看板がちょうど中間あたり。ここまでで1時間40分。雪がズボズボすぎて歩きにくいので、思ったよりも時間がかかっています。
蓼科山の山頂が見えてきました。ちょっと雲も出てきています。
昼頃になって気温が上がって、雪が粘土をましてアイゼンにくっつき雪団子状態に。頻繁にストックで叩いて雪を落としてあげないと厚底ブーツになってしまいます。重いし、歩きづらいし最悪です。
私はシモンの12本アイゼン、ケンジとY嬢はグリベルの12本アイゼンですが、グリベルの方が雪団子になりにくかったです。グリベルのアンチスノープレートの方が優秀のようです。
これからアイゼンを買う!って方の参考になれば嬉しいです。
シモン 12本アイゼン
グリベル 12本アイゼン
赤岳や阿弥陀岳も見えます。
-->木がちょっとずつ減ってきたら森林限界は近いです。
ここでこの日の先頭の方が下山してきたので、ルートを作ってくれたお礼をお伝えしておきました。アリガタヤアリガタヤ。
霧ヶ峰の車山の方も真っ白!
森林限界を抜ける前に防風防寒対策をしてから、いざ最終ステージへ。
森林限界を抜けて、山頂へ。ここで5組ほどとすれ違う。
ズボズボなので足を滑らせないように注意して進みました。
昨日の雪崩事故の件があるので、雪崩は大丈夫か!?ってそればかり私は気にしていました。
あとでそのことを話してたら「あ、全然雪崩のこと考えてなかった!」とY嬢。おい!笑
最後に雪の斜面を登れば・・・
無事に山頂に到着!
山頂の真ん中にある鳥居までいきます。
途中までは完全にいい天気だったのに、曇っちゃいました、残念。
去年は見えていたのに、今年は山頂の山小屋が完全に埋まって、屋根がほんの少し見えるだけでした。
山頂まで戻ってきたら記念撮影。
一人変なポーズのケンジ。先日優勝した横綱稀勢の里のポーズらしいです。。。
本当にケンジといると退屈しません笑
山頂での気温は-9℃でした。風は5mくらい。
ちょっと雪がぱらついてきたので、下山開始!下山も慎重に!
このトラバースする箇所が一番神経を使いました。そのうえ、ちょっと吹雪いてきた!
と、思ったら、ちょっと晴れてきました。雪山の天気はめまぐるしいです。
一歩一歩慎重におります。
樹林帯まできたら一安心!
ズボズボの雪は登りづらかったけど、逆にめちゃくちゃ下りやすかったので、 サササーっと下っていきました。
個人的には3回目の蓼科山でしたが(全部この時期)、新雪降ったばかりの今回が一番登りづらかったです。暖かくて雪が粘土を増して、アイゼンに特大の雪団子はできるし、苦労しました。
大雪降った翌日(晴れて温かい)ってコンディションは難しいですね。
まだまだ雪崩も多いと聞きますし、これから踏み抜き地獄の季節になりますので、みなさま、ご安全に雪山を楽しんでくださいませ。