厳冬期もそろそろ終わり。
ちょっとずつ春が近づいてくる中、我が隊の剱岳遠征予定チームであるMakoとS兄の3人で、八ヶ岳の天狗岳に行く。
今年雪山デビューをしたMakoは、この日のために装備を万全にし、滑落停止やアイゼンワークの練習を重ねてきました。
雪山初心者がいきなり行くのは危険ですので、事前に雪山に慣れてから行くようにしてください。
今回の装備。稜線をいくので防風対策を念入りにします。防風の目だし帽(バラクラバ)ももって行きます。
天狗岳は12アイゼン、ピッケルは必須です。
手袋と靴下は予備の予備まで持っていきました。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:昭文社「山と高原地図32 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰」
もう2月最終日、最近暖かくなってきて春は近いなぁ、なんて思っていたけど、駐車場は-15度。まだまだ寒かったです(笑)
7:35駐車場に到着。渋の湯で先に1000円(1日)を払ってから駐車場に停めます。地面がスケートリンク状態。
ここまで来るのにスタッドレスかタイヤチェーンは必須です。
駐車場の場所をGoogle MAPで見る
ここでお金を払います。
僕とMakoは最初から12アイゼンを装着して、7:45登山開始。S兄は試験的に黒百合ヒュッテまでつぼ足。
巨大なつららを発見し、子供のように喜ぶわたくし32歳。
ここで登山届けを提出して入山。必ず提出お願いします。
黒百合ヒュッテまでは樹林帯の中です。あまり着込んでしまうと汗をかいて体を冷やすので、気持ち薄着くらいがオススメです。
この日は快晴、絶好の登山日和です。
人気の山なので、トレースはバッチリ踏み固められています。
ワカンやスノーシューは不要でした。
1時間半ほど歩くと、少しずつ視界が開けてきます。
青い空、白い雪、まばゆい太陽、まさに絶好の雪山日和!
駐車場から1時間45分で黒百合ヒュッテに到着。
小休止を取ったら、天狗岳へと向かいます。森林限界を超えてからが本番です。
東天狗どーん。相変わらず素晴らしい!
そしてまさかのほぼ無風!
人が多い!先に登っている方多数!
この取り付きポイントから東天狗岳へと登ります。ここからはピッケルが必要です。
初の雪山森林限界突破のMako。
傾斜を進むS兄。人が多いので安心感があります。
最終目標の西天狗を眺めるS兄とMako。
西天狗はまん丸で本当に美しい女性的な山。
一方、東天狗はごつごつした岩の山で男性っぽい。
急傾斜をアイゼンの前歯とピッケルで突破する二人。
東天狗岳の山頂が見えてきた!
黒百合ヒュッテから1時間ちょっとで東天狗岳の山頂に到着。
その場にいた方に撮って頂きました。
東天狗岳から西天狗岳を望む。ものすごくキレイ。あの稜線を歩いて西天狗岳のまんまるな山頂まで行きます。
気合あふれるMako。
まさに雪山って感じで最高です。
少し風が吹くとかなり頬が痛い。晴天、ほぼ無風なので最高ですが、これが強風などの荒天だったら印象は180度違うと思います。
最後の登りを登る。ここを登りきればゴールです。
11:20 西天狗岳の山頂に到着。看板も埋まっております。
天狗岳の山頂に天狗登場!!かっこいい!
バックには赤岳。
山頂は寒いので写真を撮って天狗ではしゃいだら下山開始。
正面は先に登った東天狗岳。
浅間山とS兄。
バッグの中から天狗が見てる・・・。怖い(笑)
黒百合ヒュッテまで戻ってきたらのんびりランチ。
下りに見えた煙を上げる御嶽山。なんて美しいんだろう。最後に見えた噴煙を上げる御嶽山がとても印象的でした。
御嶽山チャリティーステッカー販売もしてますので、興味のある方はコチラ
今回の天狗岳は天候に恵まれ、この冬で一番素晴らしい登山となりました。
この日のためにトレーニングしたMakoも大満足の様子でした。
天気がよければ技術的に難しい山ではないので、アイゼンワークと滑落停止のトレーニングをしてお出かけ下さい。