もう何年も行きたい!って言い続け、何回も八方池山荘に予約するも荒天で流れ続けた冬の唐松岳。その念願の冬の唐松岳に、ついについについに登ることができました!
朝一番のリフトに乗って、帰りのリフトの時間を気にかけながら、日帰りピストンでなんとか山頂まで辿り着けました!
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 鹿島槍・五竜岳(登山地図 | マップル)
この時期の唐松岳には「白馬八方尾根スキー場」のゴンドラやリフトを3つ乗り継いで、八方池山荘まで行って、そこから登山です。
運転開始が8時だったので、その時間に合わせて遅れずに駐車場に到着。駐車場代は1000円でした。
白馬八方尾根スキー場HP
白馬八方尾根スキー場の場所をGoogleMAPで確認する
まずはチケット売り場でチケットを購入します。
登山届を窓口に提出しないとチケットは買えません。
「風が強いのでリフトが止まる可能性があるから、都度買って行ってください。」と、言われ、まずはリフト「アダム」のチケットだけ購入。
往復1800円/人なり。
リフト「アダム」でグングン登っていく。楽ちん楽ちん。
その次はアルペンクワッドってリフトに乗ります。
名前は分からなくても、行けばみんなそっちに歩いて行くので、きっとわかります笑
これが往復600円。
この日の予報は気温-12度、風速18mなり。なかなか過酷だぜ!
でもまぁこの時期らしいコンディションなのかな。
最後はあのグラートクワッドってリフト。これも往復600円。
今回は「冬の唐松に行きたい!」って何年も言い続けていたY氏と2人で来ました。
すぐ横には先日途中まで登った五竜岳(右)と鹿島槍(左)!
びし!はこっちからだと見えないんだなぁ。
結局リフトは止まることなく、無事に3つのリフトを乗り継いで、やっと八方池山荘に到着!
7:50にチケット売り場に並び始めて、八方池山荘に着いたのは8:45!
まぁまぁ時間がかかります。
帰りのリフトの最終が3:40ってことなので、遅くとも12時半くらいには引き返してくる!ってことで、12アイゼンを装着して、準備を整えたら無理せず行けるところまでレッツゴー!
出発は9時ちょうど!
ど平日だから、数人しか登っていないのかと思ったら、めっちゃくちゃ人がいて、結構びっくりしました。
バックカントリーの人が8割、登山者が2割くらいだったかな。
この日も先日の五竜の時と同じくらいの爆風。
今回の方が寒いからか、飛んでくる雪が硬くて大きくて、まじで痛かった!
風が強くて寒い!ってこと以外は笑、ものすごく良いお天気!
わっせわっせと登るY氏。
左端の三角ピークが白馬岳。
って、現地でY氏とも話していたんだけど「写真の真ん中が白馬、左端が白馬鑓です!」と登攀長に指摘されました(笑)
お詫びして訂正いたします笑
念願の冬季の唐松岳でY氏も嬉しそうだ。
にしても、風がやばい!
暴風のシェルとパンツは必須装備です。
爆風に耐えるY氏。
やっぱり風が強いといい絵になるなぁ。
この写真もかなりお気に入り。
夏に同じルートで唐松岳に登った時は、八方池山荘から山頂まで4時間ほどかかったので「冬だし、ピークまでは行けないだろうね。」って言いながら、冬の景色を楽しみながら進みました。
おそらく、黄色の人の上の三角ピークが唐松岳の山頂!
めっちゃ遠い!笑
夏に来た時も、「けっこう遠いなぁ」って思った記憶があるので、冬にあそこまで日帰りで行くって、かなり難しそうだ。
わっせわっせと進むY氏と五竜&鹿島槍。
ちょっとずつバックカントリーの人たちが降りて行って、人数が減ってきました。
まじで快晴!
でもこんなところでホワイトアウトしたら、無事に帰れる気がしない。。。
爆風の中を進む。
不帰嶮と、調子が上がってきたY氏。
バックカントリーのツアー?の人たちも結構いました。
レンズの絞りをウルトラ絞っているので、合成のような太陽の光芒。
後ろに見えるのは妙高山や雨飾山かな。
八方ケルンに到着。
八方池山荘から45分で八方池に到着。
けっこういいペース!
かなりいいペースだから、とりあえずあのポコリまで行こう!ってことに。
この数日は雪が降ってないみたいだったけど、それでも傾斜があるところはズボって12アイゼンだと一苦労でした。
なんとなく、バックカントリー派はスノーシュー、登山派は12アイゼンって感じだったかな。
五竜岳が真っ白でかっこいいなぁ。
来年の冬は五竜に登るぞ!
小さいぽこりが無限に続いて、まぁまぁ疲れてきます。
風が強いけど快晴!
あのポコりの先が丸山です。ちっっっちゃくケルンが見えます。わかりますか?
丸山ケルンに到着。
この時10:55。2時間弱でここまでこれました。
こ、これは、山頂まで行けるかもしれない!!ってすけべ心を出して、さらに先に進むことにしました(笑)。
とりあえず唐松岳頂上山荘まで行ってみよう!
あの右側が唐松岳。
ってことは、正面のピークの後ろに山荘があるはず。
飛行機雲が青空によく映えました。
ずっと風が強いし、寒いし、ひたすら登りだし、なかなか過酷でした。
Y氏は、水分を魔法瓶に入れてこなかったから凍っちゃっていました。(それでも半分凍った烏龍茶を飲んでました笑)
水筒は凍らせないために必須です。
ずっと爆風でスマホどころの騒ぎじゃなかったけど、風が止んだ隙にY氏が撮ってくれた一枚。わたくし本日初登場。
ピッケルは使う箇所ないですが、ポールはあるとめっちゃ楽です。
登りは続くよどこまでも。
ズボズボの急傾斜でふくらはぎが辛い!
でも、ここを登り切ると、
ドーン!っと劒岳きたーーー!
左側の高い山が立山だ!
せっかくなので縦劔!
唐松岳頂上山荘に着いたのが11:50。
12時半には下山開始って当初のきめごとに、ギリギリ間に合いそうだ。
ってことで、ここまできたら山頂へGO!
でもこの鞍部は風がもう本当にとんでもなくてやばかった!
「これやばい!どうする?引き返す?」ってY氏に聞くと「大丈夫!行きたい!」って言うので、爆風に耐えて、山頂へ。
あそこがピークかなぁ。もう疲れたからピークであって欲しい!
ヒーヒー言いながら、最後の登りを登って、
山頂きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この写真を撮りたかったんだよ(涙)
12:10 無事に登頂!!
冬の北アルプス、初登頂いえい!
せっかくなので縦劔その2。
写真を撮ったら、12:12下山開始!山頂滞在2分(笑)
爆風でさっっっぶいし、三脚どころじゃなかったので、さっさと下山しました(笑)
夏は、こっちからみて山荘の右側にでてきた記憶があるのですが、冬はピークを通るルートでした。
五竜岳とY氏もパシャっとな。
鞍部の爆風ゾーン再び。まじ風速20m後半はあるっしょ!ってくらい半端なかった!
爆風すぎて魂持っていかれるかと思いました笑
爆風のデンジャラスゾーンを抜けて一安心。
「ついに!ついに!冬の唐松に登れたね!」って、2人で感無量で下山しました。
ひたすら直登だったからか、夏は4時間かかったルートを3時間10分で登れました。
我々が早いってわけでは全然なくて、この日山頂に辿り着いていた人は、多分…20人くらいいたと思うけど、その中間くらいのペースでした。
途中のケルンの影に三脚をたてて2人で五竜・鹿島槍をバックに記念撮影。
八方池山荘に戻ってきたのは14:12だったので、最終のリフトまでは1時間20分ほど余裕がありました。
八方池山荘に戻ってきたら「あれ、ビストロきっちょむ登山隊ですか!」って、男性に声をかけられ、みんなで記念撮影をしてからリフトで下山しました。
この男性3人組(60歳)は、お2人は途中の丸山で引き返してきたとのこと。
丸山まででも最高なの間違いなし!です。
我々は運よく山頂まで行けましたが、どうぞ皆さんも無理なく行ってみてください。