9/26 成田からドーハへ
9/27 ドーハ経由でナイロビ(ケニア)へ。ナイロビ市内のホテル泊。
9/28 ナイロビから陸路でタンザニアのマラングへ。(マラングのホテル泊)
9/29 車でマラングのゲート(登山口)へ。マンダラ・ハット(2,700m)へ
9/30 ホロンボ・ハット(3,700m)へ
10/1 キボ・ハット(4,700m)へ。早めの夕食後、深夜のアタックに備えて仮眠。
10/2 深夜、アタック開始。ギルマンズ・ポイント(山頂火口)へ。余力があればウフル・ピーク(5,895m)へ。登頂後はホロンボ・ハットまで下山。
10/3 ホロンボ・ハットからゲートへ。ホテル泊。
10/4 車で国境を越えてナイロビへ。ドーハ経由で日本へ。
10/5 成田に帰国。
旅行手配:道祖神
登山地図(ざっくり)。1コマで1日です。登り3.5日、下り1.5日の合計5日間の行程です。
ついに今年の初めからの目標だったキリマンジャロ登山がやってきました。
成田空国でほかのメンバー5人(俺を入れて6人)と合流し、はじめましてのあいさつをする。
シニアの人と登るかと思っていたけど、まさかの20代が4人の平均年齢29歳の若い編成だった。
添乗員などはいないので、このメンバーでこのあと10日間行動します。
親ほどの年齢の人ばかりだったらキツかったけど、同年代ばかりなので打ち解けるまでに時間はそこまで必要なかった。
写真はドーハの朝焼け。ドーハまで成田から11時間。ドーハからケニアのナイロビまでさらに5時間。とにかく遠いぜ。
今回の装備一覧
【ウェア】
アウタージャケット
/薄手の登山ジャケット
/ユニクロフリース/ユニクロ ウルトラライトダウン/登山用Tシャツ/ハーフパンツ/ユニクロ股引
/ズボン(冬用)
/冬用インナー
/ネックウォーマー
/帽子/冬用手袋
【ギア】
ザック20L
/登山靴
/ヘッドライト/カメラ /レンズ/寝袋(-5℃まで対応のもの)/トレッキングポール
/サングラス/ポーターに持ってもらう用のバッグ
※リンクと実際に僕らが使っているのでは年式/型番が異なる場合があります。
最初はぎこちない私達。移動中もあんまり会話がない。
ツアーの都合上、ドーハ乗換のナイロビ着、からの陸路でタンザニア。
出発1週間前にケニアでテロがあっただけに、ケニアの通過がもっとも心配だったけど、ケニアは治安が安定していた印象だった。(ホテル外への外出は禁止だったけど)
ふとバスから外を見るとらくだに乗った人を発見(笑) アフリカすごい!
道を家畜が横切るなどアフリカっぽさ全開の中、陸路でタンザニアに入り、登山開始地点のマラングを目指します。
タンザニアのマラングのホテルに到着。ドライバーのリッキーと私。登る前からこのドヤ顔!
リッキーは日本に住んでいたこともあるみたいで、日本語が話せた。
「コクブンジ シッテルヨ! チュウオウセンネ!」って言った時は少し引きました(笑)
日本を出発して4日目、やっと登山口のマラングゲートにつきました。
ここで手続きをして、登山開始です。
われわれの登山に同行してくれるポーターさん達。
一人につき2人のポーターさんがつき、ガイドも3人つくので、15人ほどの体制。
大人数だけど、それがここの決まりみたい。
荷物は袋に入れられ、山小屋まで運ばれていくので、われわれは水分と必要最低限の荷物を持つだけです。
現在の標高が1970m。一番下のウフルピーク5895mを目指します。
一日1000mほど標高をあげていくペースです。
キボハット4703mについたあたりからが勝負です。敵は高山病です。
出発前にゲートで記念撮影。
ゲートの向こうから現地の人が「ポレ ポレ(ゆっくりゆっくり ※注:高山病にならないようにゆっくり登れって意味)」と言ってきます。
タンザニアの人はどこまでもフレンドリー。
登山開始1日目 9:00 入山!!
先頭はガイドが勤め、ゆっくりとしたペースで登っていきます。
この日の先頭はリチャード。
初日は森の中です。頭上を猿が飛んだり、日本の森とは一味もふた味も違います。
しかし道は整備されており、傾斜もあまりなく完全にトレッキングです。
初日のハット(山小屋)のマンダラハット(標高2720m)に到着。
この日の工程は4時間ほどでした。
世界中から観光客がくるので、よく整備されています。トイレも許容範囲内のレベルです。
中央の大きい建物が食堂で、左右の小さい小屋が我々のハットです。4人1部屋です。つくと顔や足を洗うようにお湯を出してくれたり、お茶を出してくれます。
至れり尽くせりです。
たまたま我々と相部屋になった人が日本人の方で、スイスで5年間ガイドをしててマッターホルンなども登ったこともある本物の登山家の人で、ものすごい刺激を受けた。
マッターホルンはクライミング技術が必要だけど、モンブランなら…など色々と教えてもらった。
現地は日本より-6時間の時差があるので、20時頃にはサクサク寝てしまった。
二日目 朝食をとって8時に出発。
ホロンボハットまでは4時間半の行程です。
登り始めてしばらく行くと、ついにキリマンジャロの山頂が見えてきました(左)
右のザクザクした山はマウィンズィー。このマウィンズィーですら5000m弱ある。とにかくスケールがでかすぎる!!!
キリマンジャロは霧に包まれて見えない時が多い。
「キリマンジャロはとても恥ずかしがり屋なんだよ」ってネリーが教えてくれた。なかなか洒落た言い回しだなぁ。
左から、アーロン(チーフガイド)、ネルソン(愛称ネリー、サブガイド)、リチャード(サブガイド)、わたくし(陽気なジャパニーズ)。
こんな景色日本じゃないなぁ。
荷物を背負った(頭に乗せた)ポーターさんがガンガン抜いていきます。
13:15 ホロンボハット(標高3720m)に到着しました。
のんびりとしたポレポレペースなので、みんな疲れや高山病もなく元気に到着です。
チームヤングジャパン。
標高3700mなので日が暮れるとかなり寒いです。
ハットの中は清潔で快適でした。豆電球つきです。
キリマンジャロが見えます。
おそらく右側の凹んだ部分の左側のチョコンと高い部分がギルマンズポイントだと思います。
で、左の一番高い当たりがウフルピーク5895mです。
絶対に全員でのぼってやるぞー!
期待していたとおり、キリマンジャロから見る夜空はとてもきれいでした。
天の川もはっきり見えました。
三日目 8:30 キボハット4700mを目指して出発です。
標高3776mで高度計の写真を撮っていたら、ネリーに「日本人はみんなそこで写真を撮るよ」と言われた(笑)
うっすらと主峰が見えますが、恥ずかしがり屋のキリマンジャロはなかなか姿を見せてくれませんでした。
雲の切れ間からチラリズム。
標高4000mを超えると砂漠になります。
陽が出ていると温かいのですが、風が吹くとかなり寒いです。
時間の経過とともに雲が増えていき、天候は下り坂です。
あとから聞いた話では、この日、このあと、ここで、インド人1人と現地ガイド2人が亡くなったそうです。ご冥福をお祈りするばかりです。
中央奥にキボハット(緑の屋根)が見えます。
ハットから右上に伸びる道が明日のサミットプッシュのルートです。
13:00 キボハットに到着しました。
4700mなのでかなり寒く空気が薄いのがわかります。
ダイアモックス(高山病対策の薬)を飲んでいるので、猛烈にトイレが近いですが、トイレに行くだけで息が切れます。
(注:ダイアモックスは処方に行く時間もお金もなかったので持たずに行ったが、多めに持ってる仲間が特別に分けてくれた。
飲まないまま登ってたら高山病でダウンしていた可能性も十分あっただけに、ここでも仲間に助けられた。)
登頂扱いになるギルマンズポイントまで5時間と書いてあります。
(ギルマンズポイント=富士山の山頂火口部、ウフルピーク=剣が峰、みたいなものです)
遠くで軽ーーく頭痛がするだけなので、まだ元気ですが、ここで体調を崩す人も多いらしいので、体調管理には最大限の注意を払います。
キボハットの中。
明日、というか深夜12時に出発なので、軽く食事をとったらみな体を休めます。
みな一様に口数も少なく、なんともいえない緊張感のある夜でした。
同じハットになったドイツ人のクリスチャン。途中で彼らを抜いたときに少し話をしたから、彼らが同じ部屋だと知って嬉しかった。
彼女と一緒に登っていた彼は、後に聞いた話では彼女の体調不良で5000mポイントで引き返したらしい。
夕方からまさかの大雪に!
後から聞いたら、この季節にこんなに降るなんてとても珍しかったみたい。
ここまで来て降雪のため登頂を断念して下山する展開にならないか、それだけがとても心配だった。
ダイアモックス(高山病対策の薬)と大量の水分のおかげで、夜は無限トイレ地獄。
この晩だけで4回はトイレに行った。
しかしそれだけ薬が効いているということなので、頭痛はないまま出発を迎えることができた。
(注:亡くなったインド人と現地ガイドはこの雪(下では雨)に降られ、濡れて低体温症でなくなったと思われます)
持っているものを全て着込んで、さぁサミットプッシュです!
深夜12時。
雪がやみ、星が輝くなか、サミットプッシュ開始!先頭はチーフガイドのアーロンです。
肺が筋肉痛になるくらい腹式呼吸をたえずくり返し、一歩ずつ登っていきます。
ただ一歩一歩と呼吸にだけ集中して、それだけを考えて、それだけを反復して登ります。
一歩踏み出したら大きく吸って、さらに一歩踏み出したら大きく吐きます。ひたすらその繰り返し。
徐々に高山病の症状が出てくるメンバーもいましたが、ガイド3人がきつそうなメンバーのザックを持ってくれたりしてサポートしてくれます。
必ず全員でウフルに立つんだ!
4:40 ついにギルマンズポイントに到着です!これで登頂扱いですが、ここでは満足できません。
あと200m登ればウフルピークです。
この時点で私はそこそこ疲れてはいましたが、頭痛もなく比較的まともな状態でした。
メンバーを見守るチーフガイドのアーロン。
われわれのペースとフォームでさりげなく体調をチェックしてくれています。
5:30 もうひとつのチェックポイントであるステラポイントに到着。あと150mです。
夜明け前で猛烈に寒いですが、ひたすら我慢し、一歩一歩と呼吸だけに集中して登っていきます。
完全に精神力の戦いです。
振り向くと夜が明けてきます。
息をのむ美しさですが、感傷に浸っている余裕はないので、先に進みます。
うしろには5000m弱あるマウィンズィーがかなり下に見えます。
僕を含め、ザックを背負っているメンバーの消耗が激しいです。
「高所では電池1本ですら重い」と本で読んだその気持ちがよくわかりました。
もっと鍛えなければ。
ギルマンズポイントが見えます。
我々チームヤングジャパンはこの日3番目くらいのペースで登っています。
稜線には後ろから登ってくる中国隊やチェコ隊が見えます。
この日だけで30人ほどがウフルピークを目指していたと思います。
氷河。
遠いのでよくわかりませんが、とにかくでかいです。
これがあと数年でなくなってしまうなんて。無関心ではいられません。
6:10 標高5800あたりからみる朝日。
ものすごくきれいですが、それよりも早く陽にあたって体を温めたい、と思った。それほど寒かったです。
(注:ブレッサーモ(厚手)、高機能中間着、フリース厚手、ライトダウン、ウィンドブレーカーを着ていたけど、それでも刺すような寒さでした。)
朝日を浴びるわたくし。朝日で温まり中。
「あぁ、染みわたるぅ」って言っているとかいないとか(笑)
氷河にも朝日があたって輝いています。
でかいです。高さ30mから50mくらいあった気がします。
地球は本当に美しい。
6:30 ついにウフルピークが見えました。
この写真を撮ったあと、一気に込み上げてくる想いを抑えることができず、ただただ泣きながら歩きました。
ここまで来るのに(日本での準備などを含め)とても大変だった。言い出したらきりがないほど色々ありました。
その大変だったものすべてが報われる瞬間が目の前に見えて、とにかく涙があふれました。
この景色がもっとも記憶に残っています。
2013年10月2日午前6時33分(日本時間午後12時33分)、ついにキリマンジャロの山頂ウフルピーク5895mに立ちました。
その場にいた仲間みんなと抱き合って喜びを分かち合いました。
山頂での記念写真は、ここまでの4日間で友情をはぐぐんだネリーと共に。
20分ほど山頂で撮影などをして下山開始。
一人でひっそりとジーンとしている私。サングラスの下は少しウルウルしてたかも。
高山病の症状が出ているメンバーはガイドのネリーに引っ張られるようにして急いで下山していきました。
日が当ってくると一気にあたたかくなります。
昨夜はトイレ地獄であまり眠れないまま深夜12時からのサミットプッシュで完全に眠いです。
一緒に下っていたメンバー2人(新婚旅行の夫婦)と3人で寝そうになりながら懸命に下る。しかし無限に長く、つらすぎる。
われわれの後ろをついてきているアーロンが「早く下まで下がったほうがいい」って言ってくるけど、わかっちゃいるけど疲れすぎてて全くペースが上がりません。
違った意味で下りは泣けた(笑)
(注:山頂はマイナスなので水分も凍ってしまうのでテルモスだけ持って登ったら、下山時に水が尽きてしまった。幸い仲間に水に分けてもらい渇死せずにすんで助かった。)
前夜の雪で一面雪化粧。今見ると恐ろしく美しいんですが、その時はそんなことを感動する余裕はありませんでした(笑)
正面はマウィンズィー。とてもアフリカの赤道直下とは思えない景色です。
10:30ごろ、ようやくキボハットまで下山。疲労でクタクタです。キボハットにたどり着いたときには完全に体力ゲージは0でした。完全にヘタりました。
しかしここで1時間ほど休憩したのち、さらに1000m下のホロンボハットまで下山を開始します。
昨夜12時前に軽く食事をしてから11時間以上まともな食事をしていませんが、食欲が全くなく、食べ物が喉を通りません。
マウィンズィーが雪をまとい恐ろしくきれいです。
15:00 やっとホロンボハットまでたどり着きました。
深夜12時にサミットプッシュ開始だったので、休憩1時間を除いても14時間歩いていることになります。
とにかく疲れました。
その夜は気絶するように寝ました。
(注:ホロンボハットまでの帰り道、ネリーに「眠いね」って言ったら、「おれも昨夜は21時頃まで寝ずに仲間と遊んでたから眠いよ」みたいなことをネリーが言ってた(笑) さすがネリーはタフだわ(笑)。)
山小屋最後の朝です。そう思うとすごく寂しい気持ちになります。
そんな気持を紛らわすように、雲海はとても美しかったです。
昨日までは「登れるかな」っていう緊張感が絶えず心を支配していましたが、その緊張感から解放されると寂しさが押し寄せてきます。
最高の時間を過ごしている実感がジワジワと湧いてきます。
7時半に下山を開始し、初日に泊まったハットであるマンダラハットまで下りてきました。
ここに泊まったのは数日前だったのに、ものすごい懐かしい気がするから不思議です。
友情をはぐぐんだネリーやみんなとの別れの時が迫ります。
午後2時、ついにスタート地点のマラングゲートまで戻ってきました。長いような短いような濃密な山行が終わってしまいました。
その後、キリマンジャロの歌をみんなで歌ってくれました。
正直、達成感よりも終わってしまった寂しさのほうが大きかった。
ネリーや現地のみんなとの別れが本当にさびしかった。
それだけ最高に幸せな時間でした。
「I never forget you,Nelly」って何度もネリーに言って別れました。
のりたまTシャツを着たロビーと記念撮影。彼がなぜこのTシャツを持っていたのか謎(笑)
ホテルでリーダーのアーロンと最後の別れ。
アーロンがリーダーで本当に良かったです。
前出のドライバーリッキー運転でホテルに向かう途中、スーパーでお土産を買う。もちろんキリマンジャロコーヒー。
結論は日本で買うやつのほうがおいしかった(笑)
日本に登頂の報告の絵葉書を2枚送ったら、3週間後に片方だけ届きました、おっそ(笑) そして片方は消失。。。(笑)
ホテルに帰って、何日ぶりかのシャワーを浴びて、パンツも久しぶりに変える。脱いだパンツはそのままゴミ箱へ(笑)
日焼けで肌が荒れましたが、それも勲章でしょう。
もらった登山証は折れないようにカバンの中に。
(ナイロビ空港で持ち物検査をされたときに、荷物を全部出す羽目になり、完全にグシャグシャになりました(笑))
翌日、陸路でナイロビ空港へ。
最高のメンバーでの最高の登山が終わってしまいました。
しかしこの日のキリマンジャロは、恥ずかしがり屋のくせにケニアに入ってもなお見え続けていました。
あぁ、別れが惜しいよ。帰りたくないなぁ。
(注:中央の雲の左側にうっすらとキリマンジャロが見えています。)
はじめての海外登山でしたが、とにもかくにも最高でした。
最高のメンバーで、最高に楽しい日々を送れました。
キリマンジャロは危険個所もほぼなく、高山病との戦いがメインとなります。
5895mの富士山に登るようなものです。なので、初心者でも来れると思います。
あとは己の心との戦いです。
しかし、僕らの山行中にもインド人1人とガイド2人が亡くなっています。決して山をなめてはいけません。
さぁ、来年はモンブランです!
そのためにも今年は冬山で修業です。
【キリマンジャロ後記】
今回登ったのはマラングゲートから登る最も一般的なルート。
通称:コカコーラルート
って、ことはコーラが売ってるんだろうなぁ、って思ったら売ってませんでした(笑)。ガイドに言ったら「No coke」と笑われてしまいました(笑)。
そもそも山には売店は一切なかったです。飲み物や食べ物は全部ポーターさんが用意してくれるので、買う必要もありませんでした。食事もむちゃくちゃ美味しい訳ではなかったけど、何の問題もなく満足に頂きました。
マラングルート以外にも、テントに泊まって登るマチャメルートもメジャーのようですが、キボハット(4700m)は相当寒いですし、テントで寝泊まりするのはけっこう大変そうでした。
アウトドア指数が高い方には良いかもしれませんが、ノーマルの方にはハットがオススメです。
現地の人は当然ながら日本語は話せません。
(こんにちは、水、疲れた、ありがとう・・・位の単語を話す現地の人は多いですが)
ですが片言の英語で問題なく意思の疎通が出来ます。現地の人は凄くフレンドリーですので、片言英語でもバンバン話しかければニュアンスでほぼ伝わります(笑)
単語や文法のボキャブラリーが乏しくても、コミュニケーションする勇気だけあれば問題ないです。
キリマンジャロには色々な国の人が集まってきます。そういった人たちと気さくに挨拶をし、話をするのがとても楽しかったです。
セブンサミッツ+2(北極南極)を制覇したという中国の方もいました。きっと中国では有名な方なのでしょう。国別では中国の人は一番多かった印象です。なにかと取り上げられる日中関係ですが、 みなさん気さくで「ニーハオ!パンヤオ」って話しかけると、笑顔で返してくれました。
どこの国の人にも「hello」「where are you from?」と「good luck」だけでも十分です。
登山の難易度の話をすると、クライミングの技術を求められるポイントや、ものすごい急傾斜なところはありません。
しかし、日本を出て7日間、遠いアフリカまで来て、山小屋で何泊もして、慣れない食事や環境ながら、5895mまで登るんです、一泊二日の富士山登山とは話が違います。
最後のサミットプッシュは富士山より2000m以上高いところを4時間ほど登って行きます。
体調管理や体力、高度順応など、そこをしっかりとできれば、登山難易度的には難しくありません。
体調を崩したり、高山病の症状が出たらアウトだと思います。
始めての海外登山でしたが、とにもかくにも最高でした。
難易度、現地の人、施設の充実度などを鑑みても、キリマンジャロはやはり海外登山入門には最適な山でした。
興味がある方はぜひ来年にでも挑戦してみて下さい♪
キリマンジャロに登れたことより、最高のメンバーと出会えたことが僕の宝物。