2012年にソロ日帰りで登った日本第2位の標高を誇る北岳(3192m)に、ケンジと二人でテントを背負って登る。
今回は北岳から3000mの稜線を歩いて、日本第3位の標高の間ノ岳(あいのだけ)も登ってきました。
今回の北岳/間ノ岳で、わたしの登山100回目です。ちなみに前回北岳を登ったときは20回目。
3000m級の山とはいえ、もうすっかり夏なので、かなり軽装で行きます。チェーンスパイクとダウンジャケットをお守りとして持って行きます。
前回の飯豊山(二泊三日)に比べれば、一泊だから余裕だろうと、けっこう余裕ブッコキで行きます。
地図:昭文社「山と高原地図 北岳・甲斐駒 2015」
芦安の駐車場に車を停めて、バスまたは乗り合いタクシー(共に片道1200円)で広河原まで向かいます。
夜叉神峠から先はマイカー規制のため、北岳のメイン登山口である広河原へは、バスか乗り合いタクシーで行くことになります。
芦安駐車場登山口の駐車場の場所をGoogleMAPで確認する
広河原(標高1500くらい)から北岳(3192m)まで1700mちかく登ります。
北岳山荘まででも1500m弱は登ると思います。けっこう本気の登りです。
バスの運行期間は例年だいたい6月下旬~11月上旬までです。
正確なバスの運行状況はこちらで確認してください。
土曜の朝の5:30に駐車場に到着。
けっこう早く着いたなぁ、なんて思っていたら、まさかの第6駐車場!!マジか!?
朝一番のバスが5:15分らしく、つぎの5:30の次は、まさかの7:55!!!!
乗り合いタクシーが6:50にでましたが、結局バス停で1時間近く待つ羽目に。
バスの時間は必ず要チェックで行くようにしてください→バス時刻表
広河原で乗り合いタクシーを降りたら、いよいよ登山開始です。
つり橋の向こうに目的地の北岳がよく見えます。快晴で絶好の登山日和。あの頂まで行きます!
始めの2時間くらいは森の中や沢沿いを登って行きます。たえず北岳が見えています。
あまりの天気のよさで、暑い!汗を滝のようにかきながら進みます。
ずっと雨で、久しぶりの晴れの土日で、ものすごい人!けっこう渋滞しました。
左上の雪渓をずっと上まで登っていきます。
雪渓歩きに慣れていれば、つぼ足のキックステップで登っていけますが、初心者の方は軽アイゼンやストックはあったほうが良いです。
滑って滑落したら数百m滑り落ちます!
長い雪渓ゾーンが終わったら難所の「八本歯のコル」!ハシゴが大小20個くらい連続します。まさにハシゴ地獄!
暑さとザックの重さと体力不足で、僕は完全にバテバテ。立ちくらみもして、熱中症か!?ってくらい疲れました。
Mr.汗っかきの異名を誇るわたくしですが、余裕ブチかまして浅漬けや塩分補給の食べ物を持ってこなかったことを後悔。
稜線に出ると間ノ岳のピーク(左)と、稜線にこの日泊まる北岳山荘(赤い屋根)が見えます。
あそこまで行くのか・・・・けっこう遠い!
稜線に出てもハジゴ地獄は継続中。アホでしょ(笑)!
フラフラなわたくしと富士山。
ザックの重さは13kgくらいで前回の飯豊山と同じくらいなのに、なんかすごく疲れました。
ケンジと間ノ岳をバックに。間ノ岳、遠っ!(笑)
上のほうでは北岳の固有種の「キタダケソウ」が咲いていました。
上の稜線はけっこうあちこち咲いていて、「雑草みたいに咲いてる(途中で話したおじさん談)」でした(笑)
やっとこさ、北岳山荘が近づいてきました。
北岳山荘にテントを張って、重い荷物を置いてから、中央の間ノ岳に行きます。
広河原で乗り合いタクシーを降りてから6時間ほどかけて北岳山荘に到着。
当然ながら大混雑で、テント場はこのあと許容量を超え、テントはあちこちに張られ、山小屋は「布団は2人で1枚」となっていました。地獄(笑) テント背負ってきて良かったー!
僕らは比較的早めに着いたので、そこそこ良い場所を確保することができました。テントは一人800円でした。
テントを張って重い荷物を置いてご飯を食べて休憩。
体力が少し回復したら、間ノ岳を目指します。
北岳山荘から間ノ岳へと続く3000mの稜線は今回の楽しみの一つ。
寝床も確保して天気も安定しているので、のんびりと稜線歩きを楽しみながら向かいます。
北岳山荘からのんびり2時間ほどで、日本第3位の間ノ岳に到着。むちゃくちゃ遠く感じたけど、何とか来れました。個人的には百名山42座目となりました。
ケンジの左後ろは北岳。
間ノ岳山頂が僕の地元静岡市の最北端。ある意味地元に帰ってきたぞー!
かなり期待していた夕日は、日没直前にガスが湧き出てきてぜんぜんダメでした。残念。
夜、トイレに起きると天の川。
二日目、4時くらいにテントから外を見ると、富士山と雲海と明るくなり始めた空。
小高い丘まで登って、北岳の向こうから朝日が昇るのを待ちます。
朝日来るー!おもったよりも朝焼けしなかったけど、それでもきれいな朝日でした。
富士山と光の線。
前回からのコロンビアNEWウェアに続き、マウンテンイクイプメントの福袋夏ズボンを実戦導入して満足げなわたくし。
テントを撤収したら北岳へ!
前日の疲労が残る体に鞭打って、あの北岳の頂まで行きます。ピークは左奥です。
途中で何度か休憩しながらもコースタイムくらいで登って来ました。山頂まであと少し!
あそこまで行けばあとは下るだけ(笑)!
北岳山荘から70分ほどで北岳の山頂に到着ー!!疲れたー!
って、おいおい、なんか撮影してるぞ、と思って、看板が空くのを5分くらいじーーーーっと見つめながら待っていたら、山と渓谷社の編集長でした(笑)
日本第2位の北岳だー!前回来たときと看板が変わっていました。
ナイス富士山とケンジ。
山頂からバス停が見えます。あそこまで1700mくだります。 遠っっ!!!(笑)
咲き誇る高山植物と北岳山頂。
帰りはもくもくと下山。テントを背負って1700m下るのは本当に疲れました。
バス停に着いたら運よくちょうど乗り合いタクシーがいて乗ることができました。ラッキー!
3年ぶりの北岳。前回は初秋に軽装で日帰りでしたが、暑い日差しの中をテントを背負って登った今回は前回と比べ物にならないほど疲れました。今年一番疲れたかもしれません。
しかしこの季節は花が多く咲き誇り、とてもキレイでした。体力に自信のない方は、軽装で山小屋泊で行くことをオススメします!
北岳の天気 ←風速も分かります!