ビストロきっちょむ登山隊のラブピンクによるレポートです。
男体山の登山時期は日光観光協会のHPをご覧ください。
冬季は登山禁止です。
2014年は10月25日で閉山しました。閉山中は男体山に登れません。ルールと守った登山をお願いいたします。
10月12日(日)台風直前、日本百名山の日光男体山に行きます。
独立峰で標高は2486m、ルートの高低差は1200mでピストンです。
この日のメンバーは立山で偶然お会いしたInstagram仲間さんと、そのお友達と3人です。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 日光 白根山・男体山
始発に乗って8:25東武日光駅に到着、車メンバーと合流。
気温11度、天気はどんより曇り。フリース着ているのに寒いです。
途中、日光で有名という鬼平羊羹さんで水羊羹を買って、山頂で食べようという魂胆。
程よく渋滞している紅葉ハイシーズンのいろは坂を越え、登山口がある二荒山神社に向かいます。
ガスガス真っ白で気持ちも晴れません。
と思いきや、神社の駐車場にとめるとスッコーンと快晴!
男体山の山頂もバッチリ見えています。紅葉も良さげなご様子。
麓はまだ色づき始めです。
影もくっきり良い天気。境内には見頃終わりのモミジがありました。
日光男体山は山全部が麓にある二荒山神社の御神体なので、登山ではなく登拝なんだそうです。
※登拝…御神体である山に信仰心を持って謙虚な気持ちで登ること。
入山料500円を支払って入山者名簿に記帳、お守りがもらえます。
ここが登山口です。観光チックですが、3時間登り一辺倒です。
安全祈願をして気合を入れて、10:05入山!
石段と木段を登ってわずか5分で一合目。小さい社にハートマーク発見!
男体山は1〜10合目までしっかり刻まれている面白さがあります。
樹林帯も岩岩も苔もがれ場も全部あります。
足元が笹に覆われた樹林帯を抜けると、3合目から一旦舗装路を歩きます。風がなく最初からけっこうな急坂を登るので、ここに着いた時点で3人汗だく。
3合目のからは徐々に紅葉が美しくなってきます。見上げると鮮やかなグラデーション。
唐松も紅葉を始めています。針葉が一本づつ色づいていく様がきれい。
このグラデーションみたいな、色づき始めの紅葉が好きです。
4合目で舗装路は終わります。
「登山口」パネルのある真っ白な鳥居をくぐる前に振り返ると、中禅寺湖が丸見えです。
社山(しゃざん)の向こうに雲海が見えます。
ここらへんから紅葉が見頃です。
秋空とのコントラストが最高!
紅葉登山って大好き。
5合目を過ぎると、荒々しい岩が増えてきます。ここから先はほぼ岩岩ゾーンです。
一つ一つが大きいので、特に下りは三点支持で慎重に進んでください。
6合目標識をすぎると少しのあいだ樹林帯です。
木漏れ日と苔のコラボは大好物。
台風が近づいてきているので、遠くには雲海が広がっています。
あまりに美しいので、何度も何度も振り返ります。
…と、メンバーのひとりが気づきました。「あっ!あれって…!!!」
富士山いるーーーーーーーーーー!
栃木県民メンバーも驚きの、日光から見える雲海の果ての富士山。
紅葉と中禅寺湖と雲海と富士山、奇跡のコラボレーションです。
もうテンションがだだあがりの3人。
雲海が山を越えて中禅寺湖に流れ込んで行きます。
音もなく、風もなく、鳥肌が経ちます。
9合目の樹林帯を抜けると一気に空がひらけて、火山の表情に変わると山頂はすぐそこ。
左が水を湛える中禅寺湖、右が草紅葉の戦場ヶ原。
なんだか息をのむスケールです。
舞い踊る巻雲シンフォニー。本当に美しい。
13:15、日光男体山2486mの山頂シャキーーーーーーーーーーーーーーン!
念願かなっての剣をげっと。かっこよすぎる!
喜びを空に解放するラブピンク。
鏡のように美しい剣は秋空を貫きます。
男体山の山頂にはでっかいおにぎりがあります。
と聞いていたので、紀州南高梅の手作りおにぎりとツーショット。
雲海から振り向くと、左の高いのが日光白根山、右奥のふたこぶラクダが燧ヶ岳。
燧ヶ岳は8月末にきっちょむ登山隊で行って豪雨により撤退。きっとリベンジするぞ!
※メンバーさんが良いカメラで撮ってくれました。デジカメ壊れたし、買い替えよかな…
山頂でお昼にしたあと、絶景を惜しみながらの下山開始。
9合目の樹林帯までは細かな火山石の上を進みます。転びやすいので注意です。
中禅寺湖とラブピンク
写真提供:Veryblueさん
雲海が滝のように山肌を越えてきています。
こんな絶景、今までもこれからもきっと見られない。
3合目舗装路まで来ると日が傾いてきました。
西日と枯葉を踏む音。秋ですね。
17:00無事下山です。すっかりガスの中。
この上が快晴なんて信じられない。
濃霧のいろは坂渋滞を越え、「やしおの湯」(入浴料510円タオルなしリンクinシャンプーあり)で汗を流した後は、せっかく栃木に来たので宇都宮で餃子を食べて帰ることに。
「みんみん」さんで焼5人前、水2人前、揚1人前の餃子を3人でぺろり。もちろんライスも。
帰りは宇都宮駅で解散しまして。
最後に。
台風直前とあって不安な出発から一転、大逆転の秋晴れ登山となりました。
感動と感謝と感涙の日光男体山。
一日をめいいっぱい満喫した最高の山行となりました。
出会えた人に景色にありがとう!