苔とシラビソと秋の気配、天狗岳の巻。
こんにちは、山ガール隊員ラブピンクです。
日曜日にY嬢、ケンジさん、登攀長I、ラブピンクの4人で天狗岳に行ってきました。
天狗岳は長野県〜山梨県にまたがる八ヶ岳連峰のちょうど真ん中にあり、北八ヶ岳に属します。
登攀長が中学一年生で初めての登山をした山で、
私は去年の冬に初めてのアイゼン登山をした山で、
ブルーハンターY嬢は唐沢鉱泉の青い湧水が見たくて、
手ぬぐいハンターケンジさんは黒百合ヒュッテ手ぬぐいの秋限定色を狙っていて、
めいめい思い入れがある登山をしてきました。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 2016
深夜に都内を出発して途中のSAで仮眠をとって、唐沢鉱泉の駐車場に着いたのが朝6時。
余裕かましてみんな半袖で車をでたら寒くてびっくりしました。12-3℃だったと思います。
長袖羽織ったりイソイソと用意をしていると、隣の車から出てきた登山愛好家さんが驚きながら声かけてくださいました!ありがとうございます(=´∀`)人(´∀`=)
ログ作りの立派な唐沢鉱泉。
玄関に黄色い登山届ポストがありますので必ず提出してから登りましょう。
私が冬に来た時はここの温泉(日帰り700円)によりました。岩風呂は登山道のように苔に覆われている粋な演出で、内湯なのに野趣あふれる温泉でした。
本日のコースは西天狗〜東天狗〜黒百合ヒュッテおしゃれランチのくるっと周回コースです。
ということでビストログッズがない分、最近では珍しくみんなカバンがコンパクト。
タイトル「シラビソの森の妖精」
尾根に出るまでの急斜面はシラビソの森です。
灰色のまだら模様で細くスタイリッシュなシラビソ(白檜曽)がまるで雨のように伸びています。
うっすら曇り空だけどいつもの登山道のように暗く感じないのは、この白い木肌のおかげですね。
「ま、まって、、、、、」と苦しむラブピンク((((;゚Д゚)))))))を、優しく見守るケンジさん(笑)
朝食べたおにぎりが全然消化できなくてムカムカするし、2週間ぶりの登山でお尻重たいし、…という言い訳を並べてとにかくしんどかった!
唐沢鉱泉から西天狗山頂まで標高差は760mで、最初の西尾根に出るまでの50分で標高差420mをガツっと登ります。
ここ踏ん張ったらなだらかな尾根歩きです。
そして尾根歩きのあとは…
第一展望ダァァァァァアい(=´∀`)人(´∀`=)
疲れもぶっ飛んで「あれ赤いの赤岳でしょ、からの〜中岳からの〜阿弥陀岳!」って喜ぶ私(笑)
曇ってるのに展望ありありの雲海まで見られてみんなご機嫌です。
そして「あのフローティングしてる3つは?」と迷える山ガールズたちの質問に、山先生の登攀長Iが「あの3つの山は、左から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳かな」と教えてくれました。さすがー*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
第一展望台からまた森の中をサクサクっと歩くと第二展望台です。
ここで魚眼セルフィ炸裂!!!
180度まで映るから本当にすごいこのレンズは、PENTAXのfisheyeズームレンズ
です。
第二展望台(後ろの丘)からのがっつり登り返して急峻な岩岩ゾーンに入ります。
両手使いながらガツガツ登っていきます。
Y嬢は途中でストックをまとめて手で登っていました。
赤茶けた石が、踏むと瓦のようにカラカラと高い音を立てます。
天狗岳は北八ヶ岳に属しますが、ピークの急峻な岩場は南八ヶ岳の山容に似ています。
振り返ると雲が少しずつほぐれて、青空覗くうろこ雲。
雲海はますます波打つように濃くなって、写真中央の雲だけ光が差して白く輝いて見えます。
右に見えてる富士山みたいなのが蓼科山(たてしなやま)です。
なだらかな稜線がまさに北八ヶ岳の特長です。
広意ではこの蓼科山までを八ヶ岳連峰と呼びます。
唐沢鉱泉から2時間半で、西天狗岳とったどーーーー(=´∀`)人(´∀`=)
そんなに登山客いないね、と言いながら登っていたら山頂にいきなり20人ぐらいいてびっくりしました(笑)
天狗岳は西天狗・東天狗の双耳峰で、高い方がこちらの西天狗。
山頂は岩が無く土でバトミントンできるぐらい開けています。
お気付きの方もいるかもですが、本日のきっちょむガールズはおそろコーディネートです(=´∀`)人(´∀`=)
にーちゃん隊長とY嬢がプレゼントしてくれたヘリーハンセンのボーダーTシャツとノースフェイスの花柄パンツ、超かわいい!ありがとーう!
Y嬢の帽子も同じ花柄です❤︎❤︎❤︎
西天狗から東天狗にはコル(山と山の間の低くなったところ、鞍部)があって、登り返しがありますが20分で着きます。
八ヶ岳の綺麗なシルエットを作っているこのコルが個人的にすごく好きです。
赤岳〜中岳〜阿弥陀岳のシルエットはいつ見てもナデナデしたくなります(=´∀`)人(´∀`=)
ガラガラ乾いた音を立てる石に気をつけながらコルの一番低いところまでくると、もうススキが白くなっていました。
「見て見て秋が撮れたよ〜」と話してるY嬢とあたし。
(ナデナデシルエットが右奥に!たまらん(笑))
その写真がこちら。ピントももう1つ手前にしたかった〜
向こうに見えているのが東天狗です。西天狗と違ってとんがってますね。
Y嬢とススキを見ながら、「ねえ、もしかして…」10月にとある紅葉登山を計画しているのですが、もしかして10月にはもう終わってるんじゃないか疑惑が浮上…皆さんのSNSの紅葉情報を参考にさせてください!
そしてガツっと急峻な岩場を登って、東天狗とったどー(=´∀`)人(´∀`=)
みんなで天狗のポーズ!
あれやこれやポーズをとっていたらトレランのお兄さんに「ビストロきっちょむだ!」と声をかけていただきました(笑)恥ずかしい(笑)
登山のきっかけと言っていただけてとても嬉しかったです。ありがとうございます!
東天狗の山頂は狭くて岩岩ゾーンですので慎重に進んでください。この辺りは東側はスパッと断がい絶壁で、ちょうどさらさらと霧が登ってきていて幻想的でした。
先を行く登攀長が孫悟空みたいです。
ここからおしゃれランチをするため黒百合ヒュッテ方面に下ります。
西天狗と違って黒く穴の空いた岩が転がる東天狗の北側。
雨ざらしになったテトラポットを飛び越えていくような感覚でトントン下りて行きます。
雲海の形が崩れて少しずつ近づいてきました。涼しい風がとても気持ち良かったなぁ
前回来た時は雪に覆われて見られなかったスリバチ池。夏山に見るのを楽しみにしてきたのに、まさかのこれ(笑)完全に干上がっていました。
まとまった雨の後じゃないとダメみたい(´・_・`)むー
ちょうどお腹もすいてきて黒百合ヒュッテに着きました。
カレーうどん♪カレーうどん♪と浮かれて到着したら、ここでもカラフル山ガールズさんたちに声かけていただいて記念撮影まで!(照
嬉しいなぁ。励みになりますので見かけたら是非声かけてくださいね(=´∀`)人(´∀`=)
「どれにする?やっぱりカレーうどんかなー(大好物)」と言ってる私と、骨付きに反応するY嬢。
うんうん悩んで、Y嬢とあたしが骨付きチキンカレー、ケンジさんがビーフシチュー&ライスセット、登攀長は豚生姜焼き丼。
これから下山するだけなのに全員おなかいっぱいいっぱい大満足(笑)
ケンジさんは狙っていた秋限定色からし色の手ぬぐいをゲットしていました。
色違いで登攀長Iも花紫色をゲット。
バッチはカッコいいの渋いのかわいいのたくさん種類があったし、星空のワッペンや、クロユリの刻印が入った木のスプーンや、山ガール心をくすぐるものばかり!
天狗岳に登らず黒百合ヒュッテに泊まる目的で来るハイカーもいるという噂には納得です(=´∀`)人(´∀`=)
黒百合ヒュッテからは沢ぞいの苔苔ゾーンをゆったり下ります。
まるでホワイトチョコに抹茶パウダーをかけたようにしっとりとした苔が本当に綺麗な道です。
そして、ものすごく滑ります(´・_・`)
慎重度合いは尾瀬の濡れた木道レベルです。
気をつけながら苔を楽しみましょう。
シラビソが立ち並ぶエリアまでくると、苔の厚みと種類がますます増えて、あらゆる「緑色」が目に飛び込んできます。
「妖精がいそう〜」と探してたら、妖精が変身したかのようなちいさなキノコさん見っけ(=´∀`)人(´∀`=)
ずっと薄曇りだったのに、ここにきて木漏れ日がパァァァ*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
金色の筋がスポットライトのように苔を照らす様子は四角い写真では伝えきれないので、是非360度のキラキラを目と耳と肌で感じてください!
サラサラと川の音が聞こえてきてまもなく赤い橋を渡ったらゴールです。
苔の写真を撮ったり深呼吸したりのんびりと下りてきました。
ここから唐沢鉱泉まで200mぐらい車道を歩きます。
最後に唐沢鉱泉の手前で、ブルーハンターY嬢が狙っていた鉱泉の湧出ポイントに寄りました。
水そのものは透明なのに、底に沈んだ成分で真っ白な水槽のようになってコバルトブルーな池ができていました。
ここだけが異質な雰囲気でみんながうっとりでした。
帰りは望岳の湯(←読めない笑)で汗を流し、中央道の渋滞を避けるために道志村をぬける峠道を登攀長Iの華麗な運転で帰ってきました。
車の中で、フィルムカメラマンのケンジさん白馬岳で撮ってくれた写真を見せてもらいました。
やはりスマフォ画面で見るのと手に取るのとは違います(=´∀`)人(´∀`=)
その写真はスマフォで撮って(笑)またInstagramでも紹介しますね。