今年初のテント。それも始めての雪上テント泊をしに、合計4回目となるおなじみの鳳凰山へ行く。
今回は久しぶりに初期メンバーであるケンジと一緒。
考えてみたらMakoと一緒じゃない山は今年初でした(笑)
今回の初めての雪上テント泊の秘密兵器として、シャベル(借り物)と象足(ダウン・ブーツ)を持って行きます。
ザックの重量は15kgほどでした。
地図:昭文社「山と高原地図41 北岳・甲斐駒」
夜叉神峠登山口に車を停めて、南御室小屋でテントで一泊、翌日日の出を薬師岳の頂上で見る、というプランです。
登山口から薬師岳まで1400mの標高差があります。登り返しも多いので、けっこう疲れます。
積雪期に日帰りでいくのは、かなりの体力とスピードが必要です。
6:30 駐車場に到着。凍結区間は皆無でノーマルタイヤでスイスイとこれます。駐車場に付いたときの気温は5度でした。
駐車場は50台以上停められそうなくらい大きいです。トイレもあります。駐車料金は無料です。
土曜日のこの日は、私達のほかに5台ほどが停まっていました。
左の小屋に登山届けのポストがあるので、必ず提出してから入山してください。
夜叉神峠の駐車場の位置をGoogleマップで確認する
7時ジャストに入山!
まさかの雪がない!最近は最初からアイゼンってケースばかりだったので、逆に新鮮でした。春を感じます。
にしてもすごい霧です。
気温も低くないし樹林帯を行くので、ブレスサーモとジャージの2枚だけで登りました。
30分ほど行くと雪が多くなるのでアイゼンを装着します。
僕は12アイゼン、ケンジはチェーンスパイクでした。チェーンスパイクだと下りは少しスペック不足かと思います。
いきなりコースタイムを20分遅れるというノンビリペースで、夜叉神峠に到着です。
北岳、間ノ岳、農鳥岳の「白峰三山」が見えるポイントですが、なんにも見えず!ひどい霧です。
夜叉神峠を過ぎるとひたすらジリジリとした登りが続くので、かなり疲れます。
僕らもペースがまったく上がりません。
しかししばらくすると晴れ間が見えてきました。
日差しが出て風が吹くと、木についている樹氷の氷が降ってきました。
写真は降ってくる氷から逃げ惑うケンジ。
こんな氷がすごい量降ってきて、顔に当たると痛かったです。
すこし視界が開けたところから左を向くと、うっすらと北岳の雄姿が!かっこいい!
道は最近の暖かい気温で緩みまくり!ズボズボと何度も股まで踏み抜いて、非常に歩きづらかったです。
右足とストックが完全に雪の中へ。
5時間半のコースタイムのところを1時間以上遅れて、クタクタになってやっと南御室小屋に到着。
久しぶりにテントを担いだら本当に疲れました。
疲れたのでさっさとテントを設営して仮眠を決め込むわたくし。
今回は私のモンベルテント1~2人用に二人で寝ます。
もちろん広くはないけど、狭くて我慢できない!ってことはまったくなく、問題なくすごせました。
この日のテントは15張でした。思ったよりも多かったです。
日没後はさっさと寝てしまいました。
午前4時起床。空には少し雲が。でも星はキレイに見えていました。
日の出を山頂で見るために、ヘッドライトをつけて出発!
のはずが、ケンジのヘッドライトの電池が切れるというハプニングが。
久しぶりにヘッドライトを使うときは電池の残量を必ず確認!新しい電池に変えるか予備を携帯しましょう。
前日の疲れでまったくペースも上がらず、うだうだしているうちに日の出しちゃいました(笑)
でも空がもやってて、太陽が隠れ気味でした。
うーん、かすみの夜明けも悪くない!なんか幻想的。
すっかり明るくなってから、やっと森林限界を突破!薬師岳まではあと少し!
朝は雪がしまってて歩きやすいです。
北岳・間ノ岳くるー!山に風が当たって雲ができています。
やっと薬師岳が見えました。
薬師小屋は雪の下です。
コースタイム1時間30分のところを1時間40分かけてやっと薬師岳の山頂に到着です!今回はどこまでもペースが遅いです(笑)
山頂付近は風に飛ばされ雪はありませんでした。
鳳凰三山のひとつ、薬師岳の山頂GET!
遠くに観音岳が見えます。観音岳が鳳凰三山でもっとも標高が高いです。
ケンジと行くか否かを相談した結果、疲れたので無理せず下山することにしました(笑)
観音岳に向かう皆さんを「お気をつけて!」と笑顔で見送りました(笑)
観音岳に行かないと決めたので、のんびりと写真を撮る。
北岳は本当に絵になる!相当なイケメンです。
左から間ノ岳、北岳、ドヤってるわたくし。
反対側、甲府の町のほうを見ると雲海が一面に広がっています。
全国25万人の北岳ファンの方々のために、もう一度北岳をアップ!まだまだあっちは真っ白です。
40分以上山頂で写真を撮ったりして景色を見たりして満喫ししている間に、白峰三山の雲が完全に取れてました。
山頂の景色を満喫し、一度テント場に戻ってきました。
テントの横の壁はケンジが雪遊びをでつくった物です。せっかくなので壁を作ったり雪で水を作ったり、雪で遊び倒しました。
今回は初めての雪上テント。夜の外気温は-10度前後だったと思います。テントの中は-数度でした。
僕はモンベルのエアマットを、Nはサーマレストでしたが、寝ているとエアマットのほうが寒かった(地面の冷たさが伝わってくる)ように感じました。断熱性はサーマレストのほうがよかった気がします。
寝袋は-5℃までのものでまったく問題なし!ただ地面からの冷たさで少し寒かったです。しかし張るホッカイロの大車輪の活躍で助けられました。
今回の秘密兵器の象足ことマウンテンイクイップメントのダウン・ブーツも、かなり良かったです。履いて寝たら足はホカホカで寒さをまったく感じませんでした。
今回の雪上テントで感じたことは、寒さ対策は寝袋よりもマットレス!でした。
下りも何度もある登り返しに気力と体力を削られながらもなんとか無事に下山。
夜叉神峠では少し霞んでいましたが、白峰三山を見ることができました。
本当は観音岳まで行く予定だったのですが、思いのほか重い荷物も背負ったときの僕らの体力がなく、あっさりと薬師岳で引き返してきました(笑)
でも始めての雪上テントでいい経験ができました。
そして今年の夏こそ、北岳~間ノ岳の3000mの稜線を歩きに行きます!