去年もケンジと来た鳳凰山雪上テント。
前回は薬師岳しか登れなかったので、今回は残りの観音岳と地蔵岳を登るリベンジマッチです。
今年は夜叉神峠への道が平日通行止めとのことだったので、御座石温泉(おざいしおんせん)からのルートで登って来ました。
地図:昭文社「山と高原地図 北岳・甲斐駒 2015」
今回の装備一覧
【ウェア】
隊長:アウタージャケット
/フリース
/ダウンジャケット
/インナー
/ズボン(冬用)
/ネックウォーマー
/防風キャップ/冬用手袋
【ギア】
隊長:
ザック60L
/冬靴
/12本アイゼン
/テント
/寝袋
/マット
/バーナー
/ヘッドライト
/コンパス
/お尻用マット/カメラ /レンズ
※リンクと実際に僕らが使っているのでは年式/型番が異なる場合があります。
韮崎で中央道を降りて走っていると最高にキレイな富士山が!
青い空と赤い朝焼けが最高にキレイでした。幸先のいい出だし。
7時過ぎに御座石温泉に到着。ここまでの凍結箇所はナシ。今シーズンはまだ雪用チェーンを使用していません。。。
青木鉱泉へはゲートが閉まっていて行けませんでしたのでご注意下さい。
駐車場代は無料です。
今回は平日ということもあってケンジと2人です。
奥に見えるのが御座石温泉。あそこで登山届けを提出してテント代(860円/人?)を払ってから入山します。
雪も凍結も何にもない道でスタート!
御座石温泉のお母さん曰く「雪が少なくて11月並」とのことです。地球温暖化がやばすぎる。。。
鳳凰小屋まで5時間半とのことですが、今回はテントを背負っているのでのんびりと登ります。
ケンジは40Lのザックに自分の寝袋や着替え、食料を詰め込んでいますが、入りきらずアイゼンなどは外付けしています。
冬季のテント泊には40Lだと小さすぎるので50Lか60Lは欲しいところです。
私のザックはネパール遠征ぶりのミレーのマーカム60+20L。
でかいザックをパンパンにして山を登るのは、それだけでテンションが上がります。
今回のテントやスコップは全部こっちに入っていますので、重さは17kg。
この重さもネパール遠征ぶりですが、その重さのザックを背負ってネパールで5400mまで登ったので、調子に乗って余裕をぶちかまし気味のわたくし。
カモシカがお出迎え。
2時間ほど登ってくるとやっと雪道になりました。でも12アイゼンをつけるほどではないので、チェーンスパイクをつけて進みます。
このルートは最初の3時間で一気に1000mを急坂で登るルートなので、最初からけっこう疲れました(笑)
御座石温泉から3時間ほどで燕頭山(つばくろやま)に到着。
ココまで来ると後は穏やかなルートになります。
寒気のせいか、雪は少ないんですが風も強くかなり寒い!
登りですが厚着をして進みました。
燕頭山を過ぎると地蔵岳のオベリスクが見えてきます。
少ないながらも雪道になってきます。
トレースはないので、ここ数日は誰も入山してないっぽいです。
天気が良いので富士山どーーん!
御座石温泉から5時間半、まさにコースタイムどおりで鳳凰小屋に到着しました。
もちろん無人!貸切です。
結局ここまでチェーンスパイクと軽アイゼンで来ました。
テントを設営したら、せっかくなので意味もなく壁を作る(笑)
「寒い寒い」と急いでテントを張ったら、黄色のシートが裏表逆だったけど、直すのが面倒なのでそのまますごしました(笑)
ちゃちゃっとお昼を食べたら、あまりの寒さですぐに寝袋の中に避難。
結局午後の3時くらいから寝袋に入りっぱなしでした(笑)
二日目。
写真はケンジの寝袋。
あまりの寒さで結露が凍りつき、風でテントが揺れるたびにその結露が落ちて、テント内で雪が降りました(笑)
もちろん枕もとのポカリは完全に凍結してカチカチ。日中も終始氷点下なので、一度凍らせると二度と飲めません(笑)
凍らせたくないコンタクトや携帯電話は寝袋の中に入れましょう。水系は水筒に。
そのうえ5時に出発しようと思っていたのに、起きたら5時で30分遅刻して出発。
鳳凰小屋から観音岳へと登っていきます。
まだまだ山頂の手前なのに、予定より30分遅いので夜が明けてきてしまっています。
さっむいので、上はブレスサーモ+モコモコフリース+ライトダウン+ジャケット、下は冬用ズボン+ヒートテック股引厚手で登りました。
キリマンジャロやネパールのファイナルプッシュのときと同じ位の個人的には最高防寒でした(笑)
しかし寝起きでいきなり登るので辛い(笑)
鳳凰小屋より上は12アイゼンで登りました。トレースは一切ありませんでしたが、このルートは何度も登っているので、赤いマークと過去の記憶で問題なく登れました。
稜線まで出たらすでに夜が明けてしまっています(笑)
でも北岳の朝焼けをゲット! かなりピンクでした!
朝焼けの八ヶ岳。
朝焼けの地蔵岳。
完璧な富士山ゲット!
ケンジと来るとかなり良い富士山が見れる確率が高い気がします。(過去最高の富士山:阿弥陀岳)
稜線まで出たら観音岳山頂はすぐそこです。
稜線は風がハンパなくて、目出し帽を被っても目の隙間部分がヒリヒリしました。
鳳凰小屋のテント場から90分で観音岳に到着!
むちゃくちゃ良い天気!薬師岳は前回行ったので今回は行きませんでした。
最高にかっこいいぜ、北岳。
去年の夏はケンジとあの雪渓を登って北岳に登りました。また今年も北岳に登りたいな。
写真を撮って景色を満喫したら地蔵岳へ。
地蔵岳も雪がまったくついていませんでした。
地蔵岳に到着し、ケンジとの冬季雪上テントで去年+今年で鳳凰三山を3座ゲットしてコンプリート達成!
今回の二日間は天気がとても良かったですが、平日のため、下りに一人とすれ違っただけでした。
雪は少なかったんですが気温はかなり低くて、テントの中ではマットを二重、象足を履いてフリースを着たまま寝ました。もちろん寝袋は冬季でもいける厚いのです。
あまりに寒くて寝ているときはちょっと来たことを後悔するんですが、冬の山頂からみる景色を見ると、やっぱり来てよかった!と思います(笑)
ちなみにネパールで鍛えられ、走りこみもしていて、「過去最高に仕上がっている身体」を自称しているわたくし。
今回の17kgも余裕だぜ!と調子に乗っていましたが、下りは完全に疲れて、翌日筋肉痛になりました(笑)
衰えるのって早い(涙)!