3月の終わり、残雪期の赤岳にY嬢と二人で登ってきました。
何回も連続で天候不良で雪山の計画が流れて、ちゃんと自分の中で「これが今シーズンのファイナル雪山だ」とできていなかったので、本当はこの週末は山に行く予定はなかったのですが、天気がいいということを知り、急遽行くことにしました。
体力的にハード&12本アイゼンを使う登山は1月の鳳凰山以来でした。
今回は日帰りで赤岳のピークハントが目的です。
残雪期なので日帰りは体力的にハードですが、ビストロきっちょむ隊で最も体力があると思われるY嬢と二人なので大丈夫だろう。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図: 山と高原地図 八ヶ岳 蓼科・美ヶ原・霧ヶ峰 2016
今回の装備一覧
【ウェア】
隊長:アウタージャケット
/フリース
/ダウンジャケット
/インナー
/ズボン(冬用)
/ネックウォーマー
/防風キャップ/冬用手袋
Y嬢:アウタージャケット
/フリース/ダウンジャケット/インナー/ズボン/冬用手袋
【ギア】
隊長:ザック40L
/冬靴
/12本アイゼン
/ピッケル
/バーナー
/ヘッドライト
/コンパス
/お尻用マット/カメラ /レンズ
Y嬢:ザック30L /冬靴
/12本アイゼン
/ピッケル
/トレッキングポール
/ヘッドライト/コンパス
/お尻用マット
※リンクと実際に僕らが使っているのでは年式/型番が異なる場合があります。
午前7時に赤岳山荘の駐車場に到着。
ボッコボコの山道でしたが、凍結はほぼなく、ノーマルタイヤでも問題なくこれます。
車高が低い車は手前の八ヶ岳山荘に停めたほうがいいです。
7時の気温は-5℃でした。
駐車場から出発してすぐに道がツルッツルのスケートリンクに。スタートして3分で12本アイゼンを装着することに。
これ以後ずっと12本アイゼンでした。(行者小屋までならチェーンスパイクなどでも行けると思います)
今回も南沢から赤岳を目指します。
終始雪道ですが、そこそこ締まっているので歩きやすいです。
予報通りいい天気。木漏れ日の中を進みます。
赤岳が見えて来たら行者小屋はすぐそこです。
駐車場からコースタイム通りの2時間で行者小屋に到着!
行者小屋での気温は-3℃。思ったよりも寒くないです。
ちょっと休憩したら地蔵尾根を登っていきます。
地蔵尾根のほうが急なので登りは地蔵尾根、帰りは比較的緩やかな文三郎尾根にしました。
下りが急だと怖いし危ないので。
いまいち急傾斜感が伝わらないのが残念なんですが、けっこう急です。ピッケルと12本アイゼンがなければ登れません。
この日「体力的にきついルートだから、クッカーやガス、予備の水は俺が持ってあげるよ」とちょっとカッコつけたはずなのに、Y嬢にどんどん置いて行かれます(笑)。待ってくれー。
踏み外すとノンストップで奈落の底に落ちてしまう場所もあるので慎重に。
地蔵の頭に到着。
稜線に出ると風が一気に強まります。赤岳に風が当たって雪煙がすごい!
さぁ地蔵の頭から赤岳の山頂へ!
赤岳天望荘の軒先で防寒を完璧にしたら出発。赤岳の山頂は雪煙の中。
けっこう疲れてきますがY嬢はまだまだ元気。さすが!
稜線に出ると富士山が見えるはずなんですが、この日は西のほうは曇っていて富士山は見えず。無念。
赤岳天望荘からけっこう登ってきました。右後ろのゴツゴツした山が横岳、後ろ中央の丸い山が硫黄岳です。
去年マコと泊まった赤岳頂上山荘が見えてきました。はぁはぁ。Y嬢まってくれ。。。
やったー!ついたー!って、山頂は右奥ですよ。
駐車場から4時間ほどで赤岳の山頂に無事に到着!去年は壊れていた看板もちゃんと新しくなっていました。
Y嬢はまだまだいけそうでしたが、僕は本当に疲れました。
山頂は風が強いので、写真を撮ったらサクサクと下山開始。
阿弥陀岳の山頂にもソロで登っている人が見えました。すごー!
文三郎尾根の階段も完全に雪の中。雪がある程度締まっているので、歩きやすかったです。
3月に赤岳に登ったのは初めてでしたが、前回の去年4月に比べると雪がしっかりしているので登りやすかったです。(前回はズボズボで本当に苦労しました)
風はまぁまぁありましたが、天候的にもかなり良かったです。
しかし日帰りで登るのはかなり疲れました。雪山初心者の方や体力に自信のない方はお勧めしません。
これでハードな雪山は今シーズンは終了だと思います。12本アイゼンは使ってもあと1.2回かな。